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近間恭子

いつしか罵倒も快感に。ドラマ『こんばんは、朝山家です。』で"キレる妻"に初挑戦した中村アンが語る「家族」とは

自然体でヘルシー、そして洗練された女性――。そんなイメージのあるアンさんが今回演じたのは、”残念な夫”に常にイライラしている”キレる妻”。思いっきり罵倒するシーンもかなり話題になっていますが、アンさんはこの夫婦の関係性をどう思っているのでしょうか。

 

――ズバリ、”キレる妻”を演じてみていかがでしたか?

 

中村アン(以下、アン) 初めて脚本を読んだときは本当に罵倒できるか不安でしたが、今は毎日の快感になっています。小澤さん演じる朝山賢太のダメっぷりのおかげですかね(笑)。文字だけ見ると”キレる妻”ってかなりのパワーワードですが、罵倒できるのは2人の根底に愛があるからこそで、それを賢太も分かっているから折り合いがついている。罵倒も夫婦の一つの絆にもなっているのではないかと思っています。

 

――朝子さんと似ているところはあると思いますか?

 

アン 人はどうしても、向き合う相手によって態度や口調が変わってしまうことがあると思います。私自身も自分をさらけ出せる相手には、想いや感情をつい強くストレートに伝えてしまうことがあります。親しい友人からは地でいってる部分もあるよねと言われることもあり、私にも朝子さんっぽいところ、けっこうあるなと感じています(笑)。

 

――どうしても罵倒しているシーンが目立ってしまいますが、誰よりも賢太の才能を認めているのも朝子さんですよね。映画監督になりたい夢を公私共に全力で支えているんですから。

 

アン 私もそれは感じます。カンヌ国際映画祭などに出品されるような映画監督になりたい賢太のために、会社を作って売り込んで支えるってすごいことですよね! 好きという感情だけではできないこと。家事や子育てのことで意見がぶつかることも多いですが、朝子さんは誰よりも彼の才能に惚れている。そして彼を全力で支える朝子さんって、本当にタフでカッコいい女性だと思います。

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Photograph:KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE] Hair & Make-up:AIKO TOKASHIKI text:KYOKO CHIKAMA

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近間恭子

WRITER&EDITOR。メンズ・レディースのファッションを中心に雑誌やWeb媒体、ブランドのコンテンツ制作などに携わる。旅とお酒(無類のビール好き♡)が趣味で、最近は日本人にあまり知られていないアジアの島に夢中。

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