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「子どもが大きくなったら観せたい」ホラー作品と再会! 菅野美穂が語る最新映画『近畿地方のある場所について』

静かに忍び寄る恐怖が日本のホラーの美学

撮影中、日本のホラー特有の怖さについて考えてみたと菅野さん。西洋との比較に始まり、役作りは思いがけずユニークな方向へ。


「西洋のホラーはゾンビに追いかけられる恐怖があって、でも日本のホラーは何も言わず、遠くから恨めしそうにジッとこっちを見てる。近づいてこないけど確実にいる。そんな静かな恐怖こそ、日本のホラーの美学なんじゃないかと思うんです。なぜそこにいるのか、どうしてそうなったのか? 正体の分からなさにゾッとするんですよね。撮影期間中、ふと『髪の毛って、なんで怖いんだろう?』と思って、髪の毛と向き合ってみた時期がありました(笑)。髪の毛には気持ちが宿るというか、念が残る感じがして、生えているときはすごく大事にされて、美しさの象徴だったりするのに、抜けて落ちていると急に怖いものに変わる。この感覚も日本人ならではなのかなと、役作りとまではいかないですが、そういった怖さについて考えるのは楽しかったです。その流れで、マイケル・ジャクソンの『スリラー』のMVも久しぶりに見返しました。海外の方がゾンビを怖がるのは土葬文化だからかな?と、自分なりに紐解いてみたり」

©2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

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photograph:AKINORI ITO[aosora] styling:CHIKAKO AOKI hair & make-up:TAMAE OKANO model:MIHO KANNO

素材の略号:WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、GG=グリーンゴールド、G=ゴールド、SIL=シルバー、DIA=ダイヤモンド

otona MUSE 2025年9月号より

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37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

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