西島秀俊「やらないで後悔したくない。だったら飛び込もう、って」映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』9月12日公開
僕がコミュニケーションで大事にしているのは、正直であることです
――国際的な現場、そしてセリフも外国語メイン。コミュニケーションの大切さについても学ばれたのでは?
西島 そうですね。僕がコミュニケーションで大事にしているのは、正直であることです。正直でストレートな言葉は、自分の思いや考えが、相手に一番強く伝わると感じています。体裁をつくろって話をしていると、きちんと相手に伝わらないんです。今回、海外のスタッフ、キャストの方々とお仕事をするなかで、そのことをより一層感じました。これからも常にそうありたいと思っています。
――本作だけでなく、AppleTV+の『サニー』など、国際協業が増えています。日本の映像作品も国際協業を積極的にアプローチしていくことが増えていますが、それについてどう感じていますか?
西島 国際協業ということに詳しいわけではないのですが、この作品のような映画を続けていくチャンスにつながるのではないかと感じています。日本国内で面白い映画が生まれていますが、その流れがより良い方向へ進んでいけばいいな、と思っています。単館系の映画は市場が小さく、バジェットも大きくかけることが難しいため、いい企画、いい人材がいてもなかなかチャンスがありません。海外へ企画を出して、その企画に海外からも出資する人が出るというやり方がもう少し普及していけば、もしかしたら日本のアートがさらに育っていく可能性があるかもしれません。そうすることで日本映画の素晴らしさが世界に広がっていけばと思います。

Interview:MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph:KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]
Hairmake:MASA KAMEDA
Styling:TOSHIHIRO OKU
EDITOR
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