西島秀俊「やらないで後悔したくない。だったら飛び込もう、って」映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』9月12日公開
やらないで後悔するくらいなら、やって後悔したほうがいい
――その旗振り役、リーダーとして西島さんは活躍する可能性がありますよね。
西島 いえいえ……僕はリーダーではないです。真田広之さんや渡辺謙さんなど、もう何十年も海外の作品を経験して先陣を切っている方々こそがリーダーだと思います。僕自身は、アメリカのエージェントと契約を交わしたことで、間口が少しだけ広がったという意識です。国内外の素晴らしい才能の方々と一緒に作品を作っていきたい、ということには変わりはありませんが、もし若い方で僕が力になれることがあるなら手助けもしていきたいと思っています。
――西島さんは50代にして新しいステージをたくさん経験されています。世間的にはなかなか変わりたくても変われない世代で悩んでいる人は多いと思うんですが、どうすれば西島さんのような勇気を持てるんでしょうね。
西島 僕は、いい映画の制作に携わりたい、という思いが常にあります。独立したり、海外のエージェントと契約したりというのは、その自分のやりたいことにチャレンジできるようにするためのシステム作りです。これまでも少しずつ変えてきましたし、これからも変えていくと思います。今は、ようやく環境が整いつつあるので、ここから一歩一歩という感じです。ただ、ひとつ言えるのは、僕自身は、やらないで後悔するくらいなら、やって後悔したほうがいい、と思っています。やらないで後悔するのがいやなので、飛び込もうって思うんです。

『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』
story NYで大学の助教授を勤める賢治(西島)は、アジア系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)と息子の3人で暮らしていた。が、ある日、息子が行方不明に。誘拐事件と判断され、夫妻は警察から聴取されるが、次第に互いに抱えていた秘密が明らかに……。
監督・脚本:真利子哲也/出演:西島秀俊、グイ・ルンメイ ほか/配給:東映/公開:9月12日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
© Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
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Interview:MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph:KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]
Hairmake:MASA KAMEDA
Styling:TOSHIHIRO OKU
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。