PEOPLE

オトナミューズ編集部

「準備はする、でもまっさらに演じる」【長澤まさみ】主演映画『おーい、応為』で天才絵師を体現

初めて芝居をしたときのような、まっさらな気持ちで演じた役

俳優人生の中で、いくつもの記憶に残る役を生きてきた。今作で出合ったのは、実在したものの史料が少ない女性浮世絵師の物語。

 

「大森監督から、『この脚本、どうかな?』と渡されたのが最初でした。監督がコロナの最中に書き進めていた物語で、長い時間をかけて温められてきた脚本だったと知ったとき、その熱を受け取ったような気がしました。本を開くと、そこには葛飾北斎の娘・応為の物語がありました。

 

応為という人間が実在していたことを知って、衝撃のようなものも受けましたし、何より親子の物語であることにグッとくるものが。実在の人物でありながら、史料にはいつどこで亡くなったかも残っていない。にもかかわらず、応為とはこんな人だったらしいと微笑ましいエピソードがポロポロと残っているのもすごく面白くて。背が高く、からだも大きかったらしいという話など、小さな断片を拾い集めながら、少しずつ“応為像”を組み立てていきました。

 

父の北斎が『おーい、おーい』と呼んでいたから画号が応為になったというエピソードは、名付け親である北斎の応為への接し方から二人の関係性が見えてきますし、応為の人となりを想像する手立てにもなりました」

©️2025「おーい、応為」製作委員会

NEXT PAGE

text:HAZUKI NAGAMINE
photograph:LOCAL ARTIST styling:KEITA IZUKA hair:TOMIHIRO KONO
make-up:NOBUKO MAEKAWA[Perle management] model:MASAMI NAGASAWA
cooperation:mesm Tokyo, Autograph Collection

©️2025「おーい、応為」製作委員会

otona MUSE 2025年11月号より

PEOPLE TOP

EDITOR

オトナミューズ編集部

オトナミューズ編集部

37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

SHARE

  • x
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

Pickup

Weekly ranking

VIEW MORE