「新しい世界への扉を開いてくれたのが着物でした」モデル、DJ マドモアゼル・ユリアは和装を貫く!
ファッションでもメイクでも、ブレない何かがある人ってかっこいい! そんな話題がきっかけで組まれた今回の特集。自分を理解し、自分らしさを貫く―、それを体現している素敵なミューズたちに改めて取材をさせてもらいました。誰もが憧れるトレードマークは、意外にもコンプレックスがきっかけになっていたことを知ったり、自分の好きを信じることの大切さに気づかされたり……。8人目はモデル&DJ マドモアゼル・ユリアさんです。
ファッションの幅を広げ、
新しい世界への扉を開いてくれたのが着物でした
モデルの他、DJ、毎月着付け教室を催すなど、幅広く活躍するマドモアゼル・ユリアさん。
「祖母がヘアセットや着付けをする美容師、母が着付け講師なので、イベントがあるときには私も着付けてもらっていました。なので着物は比較的身近な存在でした。そんな中、ふと自分の普段の服装の選択肢のひとつとして、着物が着られるようになったらいいなと思った時期があって。歌舞伎が好きだったから、歌舞伎を観劇するときは毎回着物を着ようと思い、それからことあるごとにファッションの一部として取り入れるようになったのが、20代半ばくらいです」
私たちにとっての洋服のように、着物もワードローブの一部になっていると言うユリアさん。
「着物は最低でも5パーツないと服として成立しないので、たくさんある色や柄をどのように合わせるか熟考します。組み合わせはその人の今まで見てきた、経験してきたことが反映されるので、パーソナリティが表れるのはもちろん、洋服より自分のことを表現できる衣服だと思っています。それが楽しくって。あと、着物を纏うときは季節にも敏感にならなきゃいけないし、自分が伺う場所での立場や着物の柄の意味など、総合的に考えることが好きなのかもしれません」。
忙しなく変わり続けるファッション界において、一歩立ち止まって四季を感じさせてくれる着物。特別なものとしてではなく、おしゃれや自己表現のひとつとして取り入れるのも、大人のファッションの楽しみのひとつかもしれない。
MORE AND MORE
マドモアゼル・ユリアの着物スタイル♡
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日々のワードローブとして取り入れているため、日常で纏う着物は色みや柄がシックなものも多い。季節やTPOに合わせて着物を選ぶのも楽しみのひとつだそう。
いかがでしたか? 次回9人目はスタイリスト・辻直子さんが登場します。お楽しみに♡
photograph:KAORI IMAKIIRE
otonaMUSE 2023年2月号より