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オトナミューズ編集部

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誰かの不安や弱さを決して利用しない。創業メンバーに聞く、【イソップ】のポリシーと哲学

Aesopのパセリ フェイシャル インテンス セラム イソップ

1987年にメルボルンで創業して以来、高品質のプロダクトとそぎ落とされたデザインで私たちを魅了し続けるスキンケアブランド、イソップ。絶大な人気を誇るイソップのブランドそのもの、またアートやカルチャーとの親和性の高いコラボレーションはどのようにして生まれるのか? 今回、特別に創業メンバーのひとりでありチーフカスタマーオフィサーを務めるスザーン・サントス氏にインタビューを実施。イソップの確固たる人気の秘密が垣間見える、興味深い話を伺いました。

創業以来一貫して目指してきたのは
良質なプロダクトを生み出すこと

――ブランド創業のきっかけを教えてください。

もともと美容師としてヘアサロンを経営していたデニス・パフィティスの声かけによって創設されました。今では当たり前になりましたが、事業を始めた当初は、肌に触れる製品に自然由来成分を使用する会社はほんのわずかでした。そのような時代に、サロンで自然由来成分を使ったオリジナルの製品を作っていたデニスは、当時からエッセンシャルオイルが肌や髪にもたらす優れた効果を熟知していたのです。

イソップの創業メンバーのひとり、スザーン・サントス氏

今回インタビューを受けてくださった、イソップの創業メンバーのひとり、スザーン・サントス氏。

――モダンでシンプルなデザインにもファンが多いですが、プロダクトごとにデザインを変えていないのはなぜですか?

私たちがパッケージに求めることは、機能性とシンプルさ、そして環境への負荷を最小限にすることです。余分なものを取り除いた最小限の材料で、製品の品質を確保、そしてコンプライアンスにも準拠できるようなものになっています。

イソップの代名詞とも言える琥珀色のガラスボトルは、成分への外的影響を少なくし、防腐剤の使用量を必要最小限に抑えるという役割もあるそう。

――イソップの製品はナチュラルやオーガニックですか?

使用している原料の多くは定義上ナチュラルでオーガニックですが、それに該当しないものもあります。というのも、私たちは創業以来自然由来成分をベースに製品を生み出していますが、科学が生み出す優れた効果も大切にしているからです。結果として良質で科学的にも効果が実証された製品を生み出すことが可能になりました。そのため、一概にオーガニックやナチュラルとは言えないのです。

 

ただし動物由来の原料は一切扱っておらず、全てヴィーガンです。動物実験による製品のテストを行ったことは、第三者機関によるものも含め一度もありません。 事実、クルエルティ フリー インターナショナルによるリーピングバニーの認証を受け、またPETAのクルエルティフリーおよびヴィーガンリストにも掲載されています。

 

――業界内でもイソップは環境・社会問題にいち早く注力している印象があります。

私たちは、社会や環境問題に対しても社会的責任を果たすことが大切だと思っています。取り組みの一環として、使用するボトルやパッケージを環境への影響が最小であるものを選んでいます。一部プラスティック製のものも使用していますが、再生材を97%以上使用して作られたものです。そのためガラス製のものよりも、CO2の排出量をおさえることができるのです。2030年までにはイソップで使用する全てのパッケージを100%リユース・リサイクル可、またはコンポスト処理ができるものにするという目標を掲げています。

公式インスタグラムでも、動物実験を一切行っていない、全てのプロダクトがヴィーガンだとアナウンスされています。

――イソップの店舗は各国のカルチャーや精神を汲んでデザインされているように見受けられます。デザインする上で注意していることはありますか?

対象となる土地の文化や風土、歴史に対する配慮し、その土地の雰囲気に溶け込みながら、場の調和を妨げることなく価値あるものを作っていく、ということを心がけています。周辺環境に合わせて既存のファサード(建物の正面)を可能な限り活用し、デザインのなかにイソップの価値観を織り込むようにしています。

20世紀の雰囲気を残した上海東平路にオープンした、中国初のイソップ店舗。当時の緑豊かな色あいを表現したそう。

丁寧なヒアリングがもたらす
ブランドへの信頼感と確かな提案

――イソップの人気の理由のひとつに、丁寧なカウンセリングが挙げられます。

私たちは接客をただの無機質な会話で終わらせないために、自宅に招き入れるかのような、温かな接客を意識しています。初めてご来店いただいた日から何年先でも、お客様のスキンコンディションに合わせて、その方に合った製品を提供できるよう、長期的な関係性を築いていけるような努力、とも言えます。

 

――日本の夏は湿度が高くじめじめしがちですが、これからの季節におすすめのアイテムはありますか?

《パセリ フェイシャル インテンス セラム》はどうでしょう。毎日使用できる保湿セラムで、敏感肌を含むほとんどの肌タイプの方にもお使いいただけます。伸びがいいので少量でもうるおいが保たれ、朝晩問わずに使用できるものポイントです。

イソップのパセリ フェイシャル インテンス セラム

パセリ フェイシャル インテンス セラム 60mL ¥10,890(イソップ・ジャパン)

――《パセリ フェイシャル インテンス セラム》に合わせるとしたら、同シリーズで化粧水や保湿クリームを選んだ方がよいですか? おすすめの組み合わせがあれば教えてください。

どのようなアイテムとも相性がよいので、パセリシリーズ以外の多くのスキンケア製品とも組み合わせて使用していただけます。なかでも同シリーズのクレンザーやクレンジングオイルで洗顔、そのうち週2回はマスクを取り入れて、セラムが浸透しやすいベースを作るのが私のおすすめです。朝晩それぞれ1アイテムをプラスするとすれば、朝は保湿効果のある軽いつけ心地の日焼け止めを。夜はより保湿力を高めてくれるトリートメント オイルを。

イソップのクレンザーとクレンジングオイル

左:整肌作用のある乳酸が配合されたクレンザー。 パセリ フェイシャル クレンザー 200mL ¥7,040 右:肌のうるおいを守りながら、汚れをきちんとオフできる。 パセリ フェイシャル クレンジング オイル 200mL ¥6,930(共にイソップ・ジャパン)

イソップのピュリファイング フェイシャル エクスフォリアントとパセリ クレンジング マスク

左:角質が気になる部分には優しくマッサージしながら使用することを推奨。ピュリファイング フェイシャル エクスフォリアント 75mL ¥6,490 右:前出のエクスフォリアントと合わせて使用するのも◎。パセリ クレンジング マスク 60mL ¥5,500(共にイソップ・ジャパン)

イソップのプロテクティブ フェイシャル ローションSPF25とパセリ フェイシャル トリートメント

左:朝のスキンケアの最後に、クリームの代わりとして使用するのも◎。 プロテクティブ フェイシャル ローション SPF25 50mL ¥6,710 右:毎晩セラムの前になじませるだけで肌の水分量を高めてくれる。 パセリ フェイシャル トリートメント 15mL ¥6,930(共にイソップ・ジャパン)

――最後に、イソップが大切にしているポリシーや目標を教えてください。

“いつでも良質な製品とサービスを提供すること、そしてお客様と真摯に対話し、お客様の弱さや不安を決して利用しないこと”という基本理念は、創業から35年経った今でも揺らぐことはありません。また、美容業界の常識にとらわれないことにイソップらしさを見出しつつ、今後もお客様によりよい製品を手に取っていただけるようにしていきたいと思っています。

他にも店舗やオフィスのみならず、サプライヤーや生産者も含めて、自分たちが身を置く地域社会に対して積極的に貢献すること、そして社会や環境を前向きに変えていく努力を惜しまないことを目標にしています。

 

イソップ ジャパン
03-6271-5605

Aesop 公式オンラインストア

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37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

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