何を着たらいいか悩む「服の更年期」も自分らしさが着地点。菅野美穂のファッション観が素敵!
菅野美穂、クラシックとモダンの邂逅。【Miho Kanno IN KYOTO】前編
菅野美穂さんと訪れたのは、木々が色づくほんの少し前の京都。観光客で賑わうエリアから西に外れた静かな古刹「妙心寺 退蔵院」を特別にお借りし、撮影を行いました。纏うのはエルメスやヴァレンティノ、フェンディなど、メゾンブランドの秋冬コレクション。和と洋、クラシックとモダン……相反する世界観が不思議と調和する、スペシャルなカバーストーリーをお届けします。デビュー30年の節目を迎えた俳優・菅野美穂さん。40代を折り返した今も清々しいほどの真面目さをたずさえて新たな挑戦に向かっている最中。
今回のインタビューは、京都でのシューティングや等身大のファッション観に加え、現在、主演を務めるドラマについて。目の前にいるお芝居をしていない菅野さんは、飾り気がなく朗らか、ポロッとこぼす弱音もなんだかユーモラスで湿り気がまったくない。30年という誇るべきキャリアも見せびらかすことなく、母として俳優として日々を懸命に大真面目に生きる熱が、その華奢なからだに宿っている。
着心地のいいシンプルな服に、アクセサリーで自分らしさを
—まずは京都での撮影はいかがでしたか?
「京都で仕事というと時代劇が多いんですが、今回はファッションの撮影ということもあってすごく楽しかったです。振り返ってみると、前回、同じチームで撮影したとき(編集注:本誌2019年1月号)はお腹に娘がいて、今回は子どもたちと離れて泊まりで撮影に来ていることを思うと時間の流れも感じました。普段の雑誌の撮影の感じと違って、オトナミューズではそのままの姿でいられるのも新鮮でしたし、ストーリーのある素敵なページを組んでいただけて嬉しいです」
photo:TISCH[MARE Inc.] styling:CHIKAKO AOKI hair & make-up:KEIKO CHIGIRA[cheek one] produce:MAKI KONIKSON[Konikson Productions,LLC.] model:MIHO KANNO interview & text:HAZUKI NAGAMINE
otona MUSE 2024年1月号より