何を着たらいいか悩む「服の更年期」も自分らしさが着地点。菅野美穂のファッション観が素敵!
—各メゾンの秋冬のコレクションを纏っていただきました。プライベートで着られる機会もありますか?
「ザ・ロウで、もうこの先ずっと着られるシンプルなパンツなどを何着か購入しました。洗濯しようと思ってタグをチェックしたら、タグが簡単に取れるようになっていて、ブランド名で勝負していない気概みたいなものを感じたんです。ロゴも控えめですし、シックでタイムレス。なぜこんなに多くの人がザ・ロウに惹かれるんだろう? と思っていたけれど、その答えが分かったというか。日常生活に溶け込むことを考えるとザ・ロウって袖を通しやすいのかもしれない。それでいて、服について人生を懸けて考えてる人たちが作る服だから、着たときに迫力を感じます。背筋がシャンとするというのかな。ただ、やっぱり素材が上質な分、大雑把な私にとっては慎重に丁寧に扱わなくちゃいけない“お嬢様”なアイテムです」
photo:TISCH[MARE Inc.] styling:CHIKAKO AOKI hair & make-up:KEIKO CHIGIRA[cheek one] produce:MAKI KONIKSON[Konikson Productions,LLC.] model:MIHO KANNO interview & text:HAZUKI NAGAMINE
otona MUSE 2024年1月号より