何を着たらいいか悩む「服の更年期」も自分らしさが着地点。菅野美穂のファッション観が素敵!
—40代を折り返したところですが、ファッションに何か変化は訪れましたか?
「何を着たらいいか分からない“服の更年期”を感じることが増えました。でも、時代的にトレンドにも多様性があって、自分らしさが大事であり、トレンドではなくても“らしさ”を楽しめるようになってきたなと思います。大きく体重は変わっていないけど、ボデイラインがぼやけてきたり、かつて好きだった服が似合わなくなってきたなとか悩みはありますけど、だからこそ服はシンプルにして、アクセサリーで自分らしい楽しみ方をするっていうのが最近の着地点。子どもの送り迎えなどでネイビーを着る機会が増えたんですが、TASAKIのジュエリーはすごく万能で愛用中です。デインジャーのラインは遊び心のあるデザインで、嬉しいことにイヤリングが豊富。シンプルな服にもマッチするのでつい手に取りがち。服でいうと、すぐにクリックしてしまうのがアンクレイヴで、シンプルだけどトレンドのアップデート感が絶妙というか程よくて着やすい。素材がいいのですごくお得感もあります。身近にいるマネージャーからは、仕事のときのほうが楽しげな服を着ていると言われることが多いですね。一時期はマルジェラのタビブーツを仕事の度にはいていたら、『そのブーツしか持ってないんですか?』って言われたほど(笑)。お仕事中は、現場に入ったらすぐに衣装に着替えるんですけど、私服でいられる時間が短いからこそ好きな服を着るようにしています。もちろん、今日はなんでもいいやって日もありますけどね」
—秋冬で購入したいものはありますか?
「ずっと新調したいなと思っているのがトレンチコート。今着ているのは、一人目の子どもを産むとなった8年前に購入したセリーヌのトレンチで、フィービー・ファイロのラストシーズンのものです。抱っこ紐で子どもを抱えた上から羽織れるオーバーサイズで、これは一生モノだ! と購入したんですが、8年も着続けていると袖や裾が擦り切れてしまってボロボロに。10月にフィービーが復活したので、素敵なコートに出会えることを期待しています」
後編もお楽しみに!
photo:TISCH[MARE Inc.] styling:CHIKAKO AOKI hair & make-up:KEIKO CHIGIRA[cheek one] produce:MAKI KONIKSON[Konikson Productions,LLC.] model:MIHO KANNO interview & text:HAZUKI NAGAMINE
otona MUSE 2024年1月号より