今が一番若い。どこにでも行けるし、なんでもやれる!菊地凛子に学ぶ40代のマインド【インタビュー】
なんでもやれるし、どこへでも行ける。
そのマインドだけは手放さない
キャリアや年齢を重ねた大人たちほど、「今が楽しい」と口にするのを耳にしてきた。菊地さんはその楽しさを享受しつつも、どちらかといえば“楽しまなきゃ”が前に出る。
「若いときには、今が一番若いなんて考えたこともなかったんですが、年齢を経て痛感するのが“常に今が一番若い”という事実。だから、もう自分の楽しみをためらってはいられないなと思います。今やりたいことをして、着たい服を着て、今の自分を満たしていく。もう大人だからとか、若い子にしか似合わないよね、と自ら手放してしまうことばかりでは、すごく寂しいなと思うんです。私の場合は、子どもに費やす時間が最優先で、自分のことは後回しになりがちだけれど、一人の時間ができたときにふと心に芽生える、“あれしたい、これしたい”を見逃さないようにしています。若くはなくても、40代は体力だってあるし、どこにでも行けるし、なんでもやれるくらいの気持ちで。もちろん本当に疲れ果てちゃうときもあるけど、実際にできる、できないは別として、マインドだけは常にそう保っておこうと」
忘れてしまいがちになるけれど、結局のところは自分の心次第ということ。
「そう、全部自分でブレーキをかけているんですよね。年齢のせいにするのも、誰かの目が気になるのも、実は自分の中の問題。“誰かの目”と言っても実際みんな他人にそんなに興味がないと思うんですよ(笑)。だからあれこれ気を張らずに、自分の中だけで起きていることで、淡々と物事を捉えていくほうが健やかですよね」
photo:ITTETSU MATSUOKA styling:Babymix
hair:YUSUKE MORIOKA[eight peace]
make-up:RYOTA NAKAMURA[3rd] model:RINKO KIKUCHI
special thanks:KEISUKE KAWANISHI Interview & text:HAZUKI NAGAMINE
otona MUSE 2024年9月号より