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よしひろまさみち

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「サウナに行かない生活はもう考えられない」大人気俳優・磯村勇斗のバランスの整え方とは?

『若き見知らぬ者たち』は日本・フランス・韓国・香港合作なんです

――おおお! 先の作品決まってるから、まだまだ将来の話になりそうだけど、いいですね。

磯村 興味はすごくあるんですよ。自分にしか生み出せないもの、というのが役者としてもあるし、他にもあるんじゃないか、って思っているので。その方向性が見つかったときは、自分の作品として一つでいいから残したい、って思っています。

――じつは最近、磯村さんが『きのう、何食べた?』で共演された西島秀俊さんに取材をしたんですけど、そのときに似たようなことおっしゃってましたよ。

磯村 え、どんなことですか?

――西島さんは海外製作のドラマに出演されてるんですが、ゆくゆくは渡辺謙さんや真田広之さんのようにプロデューサーも兼務して、自分の作品を作ったり、若い日本の役者をバックアップしたいって。

磯村 わかりますよ、それ。『〜何食べ〜』のときも西島さんとそういうお話したことあるんです。環境づくりとか、そこに役者はどう関わっていくべきか、ということを深く考えていらっしゃった。先を見据えて開拓しようとしている先輩がいる、と憧れると同時に、すごく尊敬する人でもあります。

――こうも言ってましたよ。「日本の若い役者がガンガン海外に出てほしい」って。実際、日本単体ではなく海外の協業作品も増えていますから、ますます増えるとは思うんですが。

磯村 それもすごくわかりますね。『若き見知らぬ者たち』は日本・フランス・韓国・香港合作なんですが、国際的な合作ということも、じつはすごく楽しみにしてたことだったんです。日本映画がダメだ、というわけでは全くないんですが、どうしても内向きになりがちなのは否めません。でも、海外のチームや役者さんと一緒に組むことによって生まれること、または相互に取り込みあえる要素は絶対にあるし、いいシナジー効果が生まれると思っています。逆にネガティブなことを見つめ直すきっかけにもなるでしょうしね。だから、どんどんと外との交流は増やして、作品づくりになにかしらで関わっていきたい。それによって、アプローチの仕方の違う海外の役者さんの芝居に、間近で接することができますし。

――昔から持っている未来予想図みたいなものってあったりします?

磯村 ロールモデルはいないんですけど、確実に国や言語は関係なく外との関係を大事にする映画人、というのがイメージとしてありました。そのためにはもっと認知してもらうために、いい作品と出会って、たくさん仕事しなきゃですね!

映画『若き見知らぬ者たち』磯村勇斗インタビュー

映画『若き見知らぬ者たち』

磯村勇斗 岸井ゆきの 福山翔大 染谷将太
伊島空 長井短 東龍之介 松田航輝 尾上寛之 カトウシンスケ ファビオ・ハラダ 大鷹明良
滝藤賢一 / 豊原功補 霧島れいか
原案・脚本・監督:内山拓也
©2024 The Young Strangers Film Partners
10月11日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開

©2024 The Young Strangers Film Partners

Photograph:KAORI IMAKIIRE
Interview & text:MASAMICHI YOSHIHIRO
styling: TOM KASAI
hair & make-up: TOMOKATSU SATO

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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