【菅野美穂×上戸彩特別対談】「これからも子育ての大変さを一緒に笑い飛ばしながら頑張ろうね!」
今は自分たちのキャリアより
子育ての責任を全うする時期
—7年前は、普段からこういうおしゃれもまだ楽しんでる感じでしたけど、最近は違う?
上戸さん 正直、今はそんな余裕なくて。すぐ汚れちゃうし、キレイに使いたくても使えないし。なので、こういうお仕事のときに女子力をいただいている感じかな。
—でも、こうしておしゃれをしてみると物欲とか刺激されませんか?
菅野さん 今回のプラダは違う意味で驚いた。下着を見せるためみたいなフリルのスカートとか(笑)。でも、いいお洋服に袖を通すと、鏡のなかの自分がなんか普段とは違ったものに見えてくる楽しさがあるし、やっぱりいいなって思いますね。
—ちなみにお買い物とかはどうしてますか?
菅野さん 最近はネットばっかりですね。
上戸さん 私もそう。街でのショッピングは時間がなさすぎて行けないから。
—この秋、欲しいモノってある?
上戸さん おしゃれなベルトが欲しい。デニムが多いので、デニムに合うベルト。
菅野さん キャメルやブラウン、バーガンディカラーのアイテムが欲しいなと思っています。あと、コーデュロイのパンツも!
—仕事も続けたいから立ち止まれない。家族に負担はかけちゃうけど—という方もいるけど、2人はやっぱり家庭が最優先という感じですね。
上戸さん 今はそうですね、自分のキャリアよりも子どもの成長に向き合う時間を大切にしています。お仕事も好きなので、そこをてんびんにかけるのは怖いんですけど、それ以上にひとりの人間を育てていくほうが必死で—。仕事があるときは、本当にいっぱいいっぱいになっちゃう。
菅野さん そうなの? いつも余裕でやってるような感じに見えてた!
上戸さん 私はセリフ覚えが苦手だから、寝る前の布団のなかでもぶつぶつ言って、「ママうるさい」って言われたり(笑)。でも完成したものを娘がテレビで見たときに「このあいだママが言ってたやつだね」ってちょっと嬉しそうに話してたりすると、やってよかったなって。
—菅野さんはどうですか?
菅野さん 仕事も子育ても両方大事だけど、自分がいい演技をするよりも、今はまだ子どもが世のなかに迷惑をかけないようにしっかり育てる時期というか、それが親としての役目でもあると思うので—。正直、ラクじゃないけど、これからも子育ての大変さを一緒に笑い飛ばしながら頑張ろうね、彩ちゃん(笑)。
model:MIHO KANNO,AYA UETO photograph:AKINORI ITO[aosora]
styling:KEIKO SASAKI[AGENCE HIRATA]
hair & make-up:TAMAE OKANO(菅野さん分),MAIKO INOMATA[TRON](上戸さん分)
text:TAKAKO TSURIYA
produce:MAKI KONIKSON[Konikson Productions,LLC.]
otona MUSE 2024年1月号より