【BTSやEXOも担当。韓国のトップヘアスタイリスト、パク・ネジュ先生独占インタビュー】「ブラッド・ピットさんを担当したときはすごく印象的でした」
お仕事編
4. 一番緊張した仕事は?
どの現場でも緊張はするのですが、一番はやはりそのアーティストやタレントさんが最初に露出をするときです。最初の印象でそのあとのイメージも変わってしまうので。最近だと俳優のピョン・ウソクさんのデビューのイベントをご一緒させていただきました。実は日本での初イベントも担当していました。
5. 先生が1番かっこいいと思った人は?
韓国のアーティストの方々は皆さんイケメンですが、デビューの前からずっと見てきていますし、驚くことはあまりないかもしれません。印象に残っているのは、一度映画のイベントでブラッド・ピットさんを担当したときです。映画のなかにいるみたいな人だ、って思いました。その当時、記憶に残っているエピソードがあって、彼と一緒にきたスタッフさんがメイクさんひとりだけだったんです。そのメイクさんが、70代ぐらいの素敵なおばあちゃんだったんですよ。その方に家を買ってあげたりするくらい、ずっと長い付き合いだったみたいで。こうして親しい方とずっと一緒にお仕事をされているところに感動して、外見だけでなく内面までかっこいい人だなと思ったのを覚えています。
6. 日本の俳優で担当してみたいと思う方はいらっしゃいますか?
以前安藤サクラさんとご一緒させていただいたお仕事で、主演が妻夫木聡さんだったんですね。そのときすごくかっこよくて、すごく柔らかい雰囲気で。ぜひこの方を一度担当してみたいと思いました。
7. ヘアスタイリストを目指そうと思ったそもそものきっかけって?
ヘアスタイリストになりたいという考えはほとんどなかったんです。大したきっかけはなくて、勉強するのが嫌だったし、得意ではなかったから、勉強で成功するのはちょっと難しいと思っていました。だから技術で成功をしなければいけない選択だったのだと思います。
8. ターニングポイントは?
まず1つ目のターニングポイントは、僕はもともとソウルから少し離れた地元で美容室のスタッフとして10年働いてました。そのあとに今も大活躍されているヘアさんの元でアシスタントとして働かせていただいた時代ですね。2つ目は、EXOを1番最初に担当をしたとき。そのころはBTSやTWICEにつながるK-POPブームが始まる少し前で、アイドルを担当することは少しランクが下がって見えることもあって。まわりからは、なんでアイドルを担当するんだ、と言われることもありました。今とはまったく時代が違いましたね。でもそのときにEXOを担当し始めたことが自分にとっても大きなターニングポイントになったと思います。K-POPがここまで人気になる前で、状況はかなり違いました。今はハイブランドのアンバサダーとして活躍するようになってきてアイドルの立場も変わったと思います。あとは、アイドルってすごく忙しいので、なんでそんな忙しい仕事するの? って思われていたかもしれません。
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