BEAUTY

FRI.10.15
2021

今さら聞けない
「婦人科」7つのQ&A

デリケートな悩みをケアするクリニックゆえ、なかなか症状が出ないと行きづらいと、婦人科にハードルの高さを感じている人もいるのが現実。そこでここでは婦人科に関する素朴な疑問を、婦人科の先生にぶつけてみました。

最先端ビューティの鍵は婦人科!?

Q1/婦人科ってどんなところ?

A「生理やおりものの悩みから、子宮や卵巣などの婦人科系の疾患、性感染症、避妊や不妊の相談、更年期障害など思春期から老年期における女性の幅広い悩みやトラブルを全て扱います。また、検査や治療だけではなく、ピルの処方や月経日を調整などの相談も可能」

Q2
/特に悩みがなくても婦人科に行くべき?

A「婦人科系の疾患は自覚症状が出にくいため、気づいたら進行していることも。そうなる前に発見できる病気もあるので、何の症状がなくても初交後の女性は年に一度の検診を。また、肩こりやむくみ、貧血なども女性ホルモンのバランスが崩れて起きるケースがあるので、“何となく”な不調でも、まずは婦人科に相談することをオススメします」

Q3/病気の症状がなくても相談に行ってもいい?

A「最近では小陰唇の形や大きさ、膣の緩み、尿漏れや性交痛などデリケートゾーンやセクシャルな悩み相談も増えています。婦人科と美容クリニックがタッグを組んだからこその知識と経験から、その方に合う方法を提案できるので、気軽に相談に来てください」

Q4
/更年期障害の主な症状とは? 何歳ぐらいから起きる?

A「典型的なものがほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)や発汗症状。その他にも動悸やめまい、頭痛や冷え、だるさなど、ただの不調として見逃してしまう症状も。近年では30代後半でもプレ更年期になる人も増えているので、不調を感じたら我慢せずに早めに受診を。漢方やホルモン補充療法、抗不安薬など、その人の症状に合わせてオーダーメイド方式で治療をしていきます」

Q5
/ピルのメリットとデメリットを教えて!

A「ピルを飲むことで排卵が止まり、ホルモンバランスがフラットに。卵巣がお休みの状態になり、ホルモンの変動が抑制されるので、生理痛やPMSの改善が期待でき、月経量や予定日のコントロールも可能。今は妊娠を考えていない人は99%以上の避妊効果も。その他にもニキビや肌荒れ、貧血対策にも。長期服用で卵巣がん、子宮体がん、大腸がんなどのリスクを減らすこともできます。ただし、服用直後はからだが慣れていないせいもあり、不正出血や吐き気、倦怠感、頭痛や胸が張るなどの副作用も。3カ月もすると慣れてくるので、まずは3カ月続けてみましょう。また喫煙者や肥満の方は、ごくまれに血栓症のリスクもあるので医師に相談を」

Q6/ピルで排卵をおさえられるなら、卵子の数もキープできるの?

A「答えはNO。女性は卵子のもととなる原始卵胞を卵巣に200万個蓄えて生まれてきます。この卵のもとは精子と違って新たに作られることはなく、思春期にかけて約2030万個に減少し、閉経時には約1000個にまで減っていきます。1回の月経周期で数百〜約1000個減るので、ピルで排卵を止めている周期の分だけ卵の減少はおさえられますが、全く減らないというわけではありません。ただ一方で、ピルには排卵を止めることで卵巣を休ませ、生理に伴うストレスをおさえ体力を温存するメリットはあります。減るスピードには個人差があるので、今、自分の卵巣の中に卵がどのくらい残っているのか、卵巣予備能を調べられるAMH検査を今後の人生設計のためにも受けてみるのをオススメします」

Q7
/受けるべき検診とは?

A「できれば子宮頸がん検診と経膣エコーをセットで。子宮頸がんは、そのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染が原因。これは性交渉が主な感染ルートで、性交経験のある女性のほとんどが一生のうちで一度は感染するといわれているごくありふれたウイルスです。感染してもそのほとんどが自己免疫によって自然に排除されるものですが、排除されずに持続感染してしまった場合、510年かけてがんになってしまいます。この子宮頸がんは年間約1万人以上が感染し、約1200人が手術により子宮を失い、約3000人が亡くなっています。子宮頸がんは検査しないと発見できない場合が多いのですが、逆にいえば検査をすれば早期発見早期治療できるがんのため、初交後の女性は定期的な検診を受けることがカギとなります、さらにその感染リスクを避けるため、子宮頸がんワクチンを受けることをオススメします。子宮頸がん健診は子宮の入り口にできるがんを調べる検査ですが、経膣エコーは子宮や卵巣の状態まで観察できる検査。子宮内膜症や筋腫、卵巣嚢腫を発見できる他、排卵の状態を見ることができるので、一緒に診てもらいましょう。自分の子宮や卵子の状態を知っておくことは、ライフプランを立てる上でも大切です」

お話を伺ったのは
産婦人科医 宮崎綾子先生
日本産婦人科学会 産婦人科専門医・日本女性医学会認定女性ヘルスケア専門医。W CLINIC梅田院、吹田徳洲会病院産婦人科医勤務。「美容クリニックのついでに行けるような、身近な婦人科」を目指すため、今秋、W CLINIC梅田院の婦人科フロアを拡大予定。

W CLINIC

Illustration:AKIKO HIRAMATSU / text:EMI TANIGUCHI

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