今さらだけど知っておきたい大人のための美容用語【コラーゲン】の正体、あなたは知っていますか

美容の記事を読んでいると、当たり前のように出てくる化粧品の成分や用語。何となくは知っているものの、実際何にどういいか……という詳細まで理解するのはなかなか難しいもの。そこで！コスメを購入するときや、これからの肌の未来のために、覚えておきたい美容用語を分かりやすく解説する連載をスタート。第１回目は「コラーゲン」について。

からだと肌が健康で美しくあるために
欠かせない栄養素が「コラーゲン」

化粧品だけでなく、ドリンクやサプリにも配合されていることが多いコラーゲン。そもそもコラーゲンって何ぞや？という話なのですが、ひとことで言うなら動物特有のタンパク質です。皮膚や血管、軟骨などの組織を構成する繊維状のタンパク質で、人の体内に存在する全てのタンパク質の30％を占めているのが「コラーゲン」。

体内には約30種類もののコラーゲンが存在していて、40％が皮膚、20％は骨や軟骨、残りが血管や内臓といった全身の組織に広く分布されています。そうそう、大人世代がこれから恐れるべき骨粗しょう症は、カルシウム不足はもちろんなのですが、体内のコラーゲン減少も原因のひとつになるのです。なぜなら骨の柔軟性はコラーゲンによって保たれ、骨が折れたりもろくなることを防ぐことができるから、です。

で！私たちのコラーゲンのうち40％にあたる皮膚のお話を。30種類存在するコラーゲンのうち、皮膚には9種のコラーゲンが存在しているといわれています。その9種のコラーゲンが肌の真皮層の70%（水分は除く）を占める、土台の役割をしています。私たちの体内でもコラーゲンを生成しています。ビタミンCや鉄分の助けを借りながら。そんなコラーゲンは長時間紫外線を浴びるなどの外的要因や加齢によって生成する量も質も劣化してしまい、それが肌のハリ低下やシワの原因となってしまうのです。悲しい。

内側からの摂取はサプリも活用しよう

健やかなからだのためにも、美肌を保つためにも、コラーゲンを効率よく取り入れるためにも、毎日の食事を見直すことはマスト中のマスト。コラーゲンは肉や魚の骨や筋（牛筋や、スペアリブや鶏手羽など）に多く含まれています。お肉そのもののほかにとんこつスープなど煮込んだものにも溶けだしていますし、海洋性食品ではうなぎやスッポン、ふかひれ、エイヒレ、なまこやエビやくらげなどに。美容や健康のためには1日５～10ｇが目安とされていますが、なかなか食事だけで毎日この量を満たすのは難しいので、サプリやドリンクを上手に併用するのがオススメです。

無味無臭で冷たいものでも溶けやすく、日常に取り入れやすい。オトナミューズ編集部内で愛用者が多いのはこれ。ニッピコラーゲン 100 110g×3袋入 ¥5,832（ニッピコラーゲン化粧品）

ちなみに、マシュマロの主原料であるゼラチンはコラーゲンから抽出されたタンパク質。ゆえに、マシュマロもオススメ♡

外側からのコラーゲンは保湿剤で

コラーゲンは外側からも補うことができます。ただ、コラーゲン配合の化粧品を使っても肌内部にあるコラーゲンを増やすことは、できません。真皮にあるコラーゲンと化粧品に配合されているコラーゲンは別モノで、化粧品に配合されているコラーゲンは、肌表面に保護膜を作って水分蒸散を防ぎ保湿して肌を整える、という役割を果たしてくれます。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線などのダメージを受けやすくなる＝肌内部のコラーゲンも分解されやすくなることに。そうなる前にコラーゲン配合の化粧品で日々のお手入れで保湿を行っていれば、肌内部のコラーゲンの減少を防ぐことにもつながるというワケ。保湿、大事！

さまざまなアイテムがありますが、コラーゲンは摂取するのも外から塗るのも、途切れず継続することがとっても大切。コラーゲン配合の化粧水や美容液を毎日のスキンケアに１つでも取り入れて、シワが気にならない、潤ったツヤ肌を手に入れたいものです。