「50歳を過ぎて急にカラフルなものが気になりだしたの」梨花と探す、2023年秋冬カラーコスメ
小誌オトナミューズ恒例、半期に一度のビューティ特大号に梨花さんが初参戦! ズラリと並んだ秋のニューカマーを手に取り実際に試しながら、大人はどんな切り口でコスメをチョイスし、どう使うべきか? とことん語り尽くしてくれました。トレンドとの付き合い方が見えなくなっている、ビューティ迷子たちを救う解決策がここに。
COLORFUL EYE SHADOWS
50歳になったら、
急にカラフルなものが気になりだして!
otona MUSE美容担当(以下M) この秋は、とにかくアイシャドウ祭りなんです! シャネル、ディオール、RMK、YSLとたくさんのブランドが4色入りのパレットを出してるんですが、梨花さん的には、どのあたりが刺さりました?
梨花(以下R) 色鮮やかなものが最近の気分なんです。カラフル系って、見ててキュンキュンするじゃないですか?
M 鮮やか系のアイシャドウだとブルーやグリーンが多く出ていますね。まぶたの上に伸ばしてみると見た目以上にキラキラして、実はそこまで濃厚に色づかないものが多いので、大人でもさり気なく取り入れられるんです。
R シャネルは、4色のバランスがすごくセンスいいなあと見惚れてました。あとこのパッケージ、開いたときの中面をゴールドにしてるのね。ここが黒だとまた見え方が違うと思うし、さすが華があるなあと。
M 見た目にときめくものかどうかも大事ですよね。
R むしろ、コスメはときめきをくれるものじゃなければ、選ぶ意味がないと思うんですよ。ルナソルの水色もキレイな色! (手に取って)へー、伸ばすとすごくシアーなのね。
R 今って韓国コスメとかのトレンドの影響もあると思うんだけど、ちょっと前だったらあり得ないような、不思議な色も多いじゃないですか? 最近は、そういう意外性のある色にも惹かれてます。ジバンシイのラベンダー色のリップバームやHERAのグリーンリップは思わず手に取って愛でたくなる♡
M HERAはまさに、韓国生まれですよ。Kビューティきってのラグジュアリーブランドで、広告塔はBLACKPINKのジェニーという豪華さ! しかもこの夏に日本上陸なので、これからブームになりそうです。
R 究極、このHERAのグリーン(唇の上ではピンク色に)を1本ポーチに入れておくだけでも、取り出すたびに気持ちを上げることができそうだよね。キレイな色って、そういう力を持っていると思う。
M 韓国コスメが浸透してから、色に関する概念はだいぶアップデートされた気がしますね。あと質感も、今までよりものすごくマットとか逆にツヤツヤとかシアーとか……振れ幅が大きくなってきています。
R たしかに扉のカットで使ったHERAのマットカラーも、ものすごくおしゃれね。それで、色の話に戻るんだけど、実は私、今まで鮮やかなものはあんまりで、黒とかカーキとか地味な色ばかり使っていた人間なんですよね。だけど50になった途端に、なぜかパステルカラーに目が向くようになって(笑)。多分、飽きたのかな。モデルを30年やってきているので同じようなメイクトレンドの繰り返しに。あと今までは、ファッションを中心に何年かのサイクルで流行がまわりまわってきてたけれど、とうとう既存のサイクルからは外れた、新しいものが出てくる時代がやってきているなあって。
M 梨花さんが使う色をガラリとチェンジしてみたくなるほど、時代も変わり始めているってことですね。ミューズ世代もこの秋こそ、未知のカラーにトライすべきときなのかも!
COLORED NAILS & LIPS
キレイ色はまず
指先やリップにプラスしたい
R でもね、自分が長い間カラーを使わない派だったから身に染みて分かるんだけど、色ものに抵抗がある大人はいっぱいいると思うんです。そういう人は、まずネイルに色を足すだけでもいいんじゃないかな。
M SUQQUやRMKのグリーンとか、ルナソルのキラキラピンクあたりは、少し濁り系なのでミューズ世代でも取り入れやすそうです。
R とにかく大人は、どこかに色を取り入れたほうがいいと思うんです。指先がちょっとカラフルなだけでも、ウキウキして自分を上げることができるから!
次回は自分がもともと持っているベースを底上げしていくようなメイクについて、梨花さんのお気に入りと合わせてご紹介します。お楽しみに!
photograph:YASUTOMO SAMPEI(model), KAZUTERU TAKAHASHI[KONDO STUDIO](still) / styling:AKIKO KIZU / hair:KOICHI NISHIMURA[VOWVOW] / make-up:MIKAKO KIKUCHI[TRON] / model:RINKA / text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2023年9月号より