誰にでも肌や黒目、髪色と合ってオーラが輝く色がある。モデル・梨花と考える大人メイクの極意
小誌オトナミューズ恒例、半期に一度のビューティ特大号に梨花さんが初参戦! ズラリと並んだ秋のニューカマーを手に取り実際に試しながら、大人はどんな切り口でコスメをチョイスし、どう使うべきか? とことん語り尽くしてくれました。トレンドとの付き合い方が見えなくなっている、ビューティ迷子たちを救う解決策がここに。
BEAUTIFUL COLORED ITEMS
大人こそ自分だけの“オーラ色”探し!
otona MUSE美容担当(以下M) ここまで“可愛い色”攻めできましたが、梨花さん的にもうひとつ、最近外せないと思っているコスメのセレクトポイントがあるんだとか?
梨花(以下R) メイクってね、大きく分けて2通りあると思うんです。ひとつが、似合うとか似合わないに関係なく、強い色やインパクトのある質感のものをバンッと塗って、とにかく洒落た顔を作るファッション的なメイク。そしてもうひとつは、自分の肌とか黒目の色、髪の色なんかに合うものを選んで、もともと持っているベースを底上げしていくようなメイク。どっちもぜんぜんアリだと思うんですが、今の私は後者のほうが好きなんですよね。
M たしかに、大人が自分に自信を持って機嫌よくいるためには、持って生まれたものをブラッシュアップできるメイクが必要な気がします。我らがおしゃれ番長の梨花さんに“そっち”だと言われると、ものすごく説得力があります。
R ちょっとカタい表現になっちゃうんだけど、つまり大事なのは自分を知ること。自分のオーラだとか、もともとの質感に本当に似合うものを理解しておく必要があるんじゃないかなって。誰にでも、ポンッとのせるだけで肌が発光して、オーラが輝く特別な色があると思うんですよ。そういう観点でも、このクレ・ド・ポーのパレットはすごくいい! まとう人の地を生かしてくれる発色ね。一見ベーシックなベージュだけど、ほんのりラメがきいていたり、うっすらとしたピンクが入っているところもキュンとくる。“キレイな色をありがとうございます♡”って、お礼を言いたくなるくらい(笑)。
M 大人をキレイにしてくれるベーシックカラー、必要ですよね。
R YSLのローズリップも、何気ないのにハッとさせられる素敵な色み。いくら流行りでも、塗ってみたら肌がくすむとか、沈んで見えるとかだと使う意味が薄れてしまうと思うんです。服もそうじゃない? 雨で外は暗い日なんかに、特別派手ってわけじゃないのに着ることでポーンと上がるみたいなものってあるでしょ? コスメも自分にとって、そういう存在になるものを探し出せたらいいんじゃないかなと。
CHANEL’S NAIL
CHANELのネイルは、青春の思い出
M このシャネルのネイルも手肌が明るく見えて素敵ですよ。
R ビビッドなオレンジに、キュンキュンきます。実は私、お化粧ってシャネルのマニキュアから入ったから、個人的に思い入れがあるんですよね。今はティーンがお化粧するのも当たり前かもしれないけど、私が高校生のときはメイクはしない時代だったのね。でも、学校終わりにシャネルのピンク色のマニキュアをこっそり塗っていたの。今思うと憧れていたんだろうなあ。あのころは、まだ眉毛だって抜いてなかったんだから(遠い目)。
M シャネルはこの春から、ブラシが幅広のフラットタイプになって、今までよりも塗りやすくパワーアップしているんですよ。
RED EYE BROWS
眉はふわっと赤みが可愛いよね
M あと眉といえば、先シーズンに引き続きではありますが、カラーバリエーションがますます広がってきています。梨花さん的に、最近眉で気になるものってあります?
R 眉は、ここしばらく菊地美香子さんがプロデュースしていたセルヴォークのアイブロウパレットを使っていたんです。パープルが入っているやつね! ブラウンとかグレーじゃなく、パープルっていうところが今っぽい顔に見せるポイントだなあと思って、気に入って。
M 今シーズンはカネボウからパープル系、THREEからレッド系が出ています。どちらも顔から浮かないリアルな発色が売りです。
R 眉はやっぱり暖色系のほうがヌケ感が出せるよね。最近、久しぶりに髪色に合わせて眉の色も脱色したんです。そういうこともあって、やっぱりふんわり明るく見せられそうなカラーが気になります!
次回はベースメイクの2023秋新作にフォーカス! 梨花さんこだわりのベース作りも必見です。お楽しみに!
photograph:YASUTOMO SAMPEI(model), KAZUTERU TAKAHASHI[KONDO STUDIO](still) / styling:AKIKO KIZU / hair:KOICHI NISHIMURA[VOWVOW] / make-up:MIKAKO KIKUCHI[TRON] / model:RINKA / text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2023年9月号より