今さら聞けないレチノール=【ビタミンA】。ドライアイ、かかとガサガサの人は欠乏の可能性大!
今ふたたび脚光を浴びているのが飲んで塗っての「ビタミン美容」。そこで2人のドクターに、最新の論説を交えながら何をどうチャージすべきか語ってもらいました。ミューズ世代にこそ嬉しい効果が詰まっているのでお見逃しなく! 今回は美容トレンド「レチノール」で脚光を浴びているビタミンAについて。
炎症をおさえてくれる火消し役
ビタミンA
ビタミンAはこんな人に必要です
・シワ・シミをなんとかしたい
・ドライアイだ
・かかとがカサカサで硬い
・オイリー肌で毛穴も気になる
・肌がゴワつきくすんでいる
【About Vitamin A】
化粧品でよく聞く
レチノールはビタミンAのこと
SNSを賑わすレチノールなるワードがビタミンAを指すこと、知らない人も多いのでは? そう、ビタミンAは今、美容トレンドのど真ん中にある成分なんです! 「3種類あるビタミンAのなかでも美容効果で脚光を浴びているのは、皮膚の中に一番多いパルミチン酸レチノール。ターンオーバーを促し、コラーゲンの合成を促進して、エイジング世代の大きな肌悩みであるシミ・シワを改善します。さらに、皮脂分泌を抑制する効果や赤みの抑制、毛穴縮小も望めるので、肌を美しく保つためには欠かせない成分です。また、SPF20程度のUVカット力があるといわれています。ただ、朝塗った後は必ず日焼け止めを併用して! それが十分に効果を発揮させるポイントです」(亀山先生)
タンパク質と一緒に摂って
初めてからだ中に行きわたる!
「Aは食べ物で言うと鰻やレバーに多い脂溶性ビタミン。細胞分裂のシグナルとして働くため、不足すると新陳代謝が鈍って皮膚のターンオーバーが滞り、くすみなどの原因に。子宮内膜の生まれ変わりにも関わっているため、欠乏で妊娠しづらくなることもあります。また免疫系にも関与。特に食べたものに対するアレルギー反応が起きないようにする調整役を担っています。なお、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンから合成できると思っている人もいるかもしれませんが、実際はできない人もいて食事からは十分に補充しにくいため、やはりサプリで補いたい。からだの中でAを運搬するのはタンパク質なので肉や魚の摂取も必須!」(斎藤先生)
編集部が厳選!
ハイパフォーマンスなAアイテム
次回は、8種あるため、多様な効果が望めるビタミンBについて詳しくご紹介します。お楽しみに!
illust:AKIKO HIRAMATSU / text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2023年10月号より