今さら聞けない「ビタミン」の基本【保存版】免疫力UPに、かかとガサガサにどれを選ぶべき?
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今ふたたび脚光を浴びているのが飲んで塗っての「ビタミン美容」。そこで2人のドクターに、最新の論説を交えながら何をどうチャージすべきか語ってもらいました。ミューズ世代にこそ嬉しい効果が詰まっているのでお見逃しなく! まずはアンチエイジングのクイーン of ビタミン、ビタミンCについて。
アンチエイジングのクイーン of ビタミン
【ビタミンC】
ビタミンCはこんな人に必要です
・シミ・そばかすが目立つ
・シワ・たるみ等のエイジングサインが気になる
・ニキビ痕や赤ら顔が悩み
・毛穴の開きが目立つ
・仕事が忙しく、常にストレスがかかっている
・朝、起きるのがつらい
・ウイルスに負けないからだを作りたい
【About Vitamin C】
老化の原因・活性酸素を除去!
「抗酸化作用」で美白&アンチエイジング
「基本的に老化は代謝速度が下がって活性酸素が蓄積することで加速しますが、Cは代謝を上げ、活性酸素を除去するので、まさにアンチエイジングのビタミンと言えるでしょう。高い抗酸化作用のおかげで、肌に起こる諸トラブルにも有効。シミやくすみ、日焼け、ニキビのほか、炎症による赤ら顔、毛穴の開きなどにも効果を発揮します」(亀山先生)。
「酸化してしまったメラニンを還元する力でいったらビタミンCの右に出るものなし! 還元力がとても強いので、とにかく肌のブライトニングには効果テキメンです。還元力を望むなら1日3000㎎は摂取することをオススメします。ただし、多量に摂取している状態が長く続くと、からだが本来持っている抗酸化力が低下するリスクや、運動機能の向上を抑制してしまう可能性もあります。トレーニングでからだを追い込みたいときなどは、摂り過ぎにも気をつけたいところ」(斎藤先生)
コラーゲン産生を促進!
血行もバリア機能も高めてくれる♪
「真皮の構成成分であり、美肌の鍵を握るコラーゲンにもビタミンCが関与しています。Cがコラーゲンの生成を促すことで、弾むようなハリ肌やシワ改善が叶うのです。さらにCは、潤いのある肌のキーとなるセラミドの産生も促進! 肌がたっぷりと水分を抱え込めるようになる結果として、バリア機能のブーストや敏感肌・乾燥肌を和らげるエフェクトが望めます」(亀山先生)。
「コラーゲンの生成が活性化されることで粘膜が修復され、強化されるという恩恵も。喉や気道の粘膜が強くなることはウイルス対策や感染症予防にも繋がります。そのほか、血管が強化されて、血行がアップする効果も望めます」(斎藤先生)
ストレスや疲労を軽減し
全身から元気に!
「過剰にストレスがかかった状態が続き、腎臓の上にある副腎からコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが多量に分泌され続けると、分泌が低下してしまい“副腎疲労”と呼ばれる状態に。疲労感が抜けなくなったり、朝、起きられなくなるのが主な症状ですが、こうしたときにもビタミンCが有効です。摂取することでスムーズにコルチゾールが作られるようになるので、慢性疲労が解消されていきます。いつでもからだがだるいという人や朝が苦手という人は、ビタミンCを試してみるべき」(斎藤先生)。とにかくいろんな効能を持っているCパワー、恐るべし!
illust:AKIKO HIRAMATSU / text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2023年10月号より