今さら聞けない「ビタミン」の基本【保存版】免疫力UPに、かかとガサガサにどれを選ぶべき?
心と免疫の調整役です
【ビタミンD】
ビタミンDはこんな人に必要です
・花粉症だ
・風邪をひきやすい
・仕事柄、ほぼ終日屋内で過ごす
・万年便秘だ
・鬱気味で寝つきも悪い
【About Vitamin D】
アレルギーもウイルス対策もお任せ。
免疫力を高めるのに必要不可欠です
日本人の98%が欠乏状態のビタミンDは、とりあえず誰もがサプリメントで補充しておきたい栄養素! 日光に当たることで生成される特性があるだけに、日照時間が減る秋冬シーズンに向けて、摂取するのを習慣にしておきたい。
コロナ以降、特に脚光を浴びているのが免疫系での働き。「免疫が暴走するとアレルギーなどさまざまな疾患に繋がりますが、Dは免疫の過剰反応を抑制するブレーキ役を果たしています。一方で免疫力そのものをアップさせる働きも。からだはウイルス感染などを防ぐために天然の抗生物質(抗菌ペプチド)を分泌しますが、その生成・分泌を担うのがDなのです。摂取により子どものインフルエンザ罹患率が予防ワクチン以上におさえられたというデータや、1日2000IU程度のチャージで癌の発症リスクや死亡リスクが減ったという論文がありますし、歯周病予防や腸内環境の安定にもDが働きます。さらに幸せホルモン・セロトニンの分泌や、A同様に皮膚のターンオーバーを促す働きまで。実はマルチプレーヤーなんです!」(斎藤先生)
日本人の90%以上が不足!
まさに太陽のビタミンです
「慈恵医大が今年発信したリリースでは日本人の98%はD不足だという情報が。その原因のひとつは日光を浴びない現代人の生活。Dは紫外線に当たることで体内で生成されますが、今は皆、屋外でも日焼け止めを塗って太陽を遮っていますよね。北欧では日照時間が短い季節はタンニングマシーンに入って生成を促す習慣もあるほど、Dは重要視されています。その働きで古くから知られるのは腸管でカルシウムの吸収を助ける作用。不足すると骨が脆くなり骨粗鬆症のリスクも」(斎藤先生)
illust:AKIKO HIRAMATSU / text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2023年10月号より