生理痛やPMSだけではなく、疲れやすかったり、何だかイライラしたり‥‥。病院へ行くほどではないと思いがちな女性の不調や悩み。我慢しがちなそれらをケアすべく、日本初の美容医療+婦人科という新しい体制を作り上げた「W Femina Clinic」産婦人科医の宮崎綾子先生に、どんなクリニックで、どんなケアや治療ができるのか伺います!
婦人科と美容医療が連動する、
新しいライフコーチアプローチ
W CLINIC梅田院がフロアを拡大、婦人科と美容医療が連動して女性の悩みをサポートするW Femina Clinicをオープン! 「“美しさ”とは“女性としての健康”というベースが整っていてこそ!」というW CLINIC総院長・足立真由美先生の信念のもと、産婦人科医・宮崎綾子先生によるライフステージごとのからだの変化や悩みに応じたケアや診察が可能に。実際にどんな症状で相談にいったらいいのか解説!
実際にどんなケア&診察ができるの?
オトナミューズ編集部員が7人が
リアルな症状を相談!
部員A
□生理痛がひどい
□鎮痛剤を飲まずにどうにかしたい
□月経過多
□ニキビ・肌荒れ
生理のときは鎮痛剤が手放せなかったり、会社に行くのも辛かったりする場合、それは実は「自然」なことではありません。それをデフォルトにして我慢をしてしまうと、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科の病気を見逃してしまったり、それが不妊の原因になったりすることも。生理痛の原因となる病気があってもなくても、辛い症状を改善する治療法もあるので、まずは婦人科に受診を。生理痛の場合は、採血による貧血や子宮内膜症のマーカーチェック、経膣エコーによる子宮や卵巣を観察。肌荒れが気になる場合は採血やピルの問診票などで症状を確認。ホルモンバランスのコントロールをサポートします。
部員B
□疲れやすい
□なんか憂鬱な気分が続く
□意欲が出ない
寝ても疲れが取れなかったり、何をするにも臆病に感じたり、集中力が途切れやすかったり。それが過労をうまく代謝できていないからかも。働き過ぎや精神的のストレス、不規則な生活やビタミン・ミネラルなどの栄養素の不足が考えられますが、背後に大きな病気が潜んでいる可能性も。生活習慣問診&疲労チェックシートでまずはカウンセリング。その後、血圧測定や採血で女性ホルモンや甲状腺ホルモン(乱れると月経不順や無排卵を引き起こすことも)の異常や内科的な病気が潜んでいないかを確認します。また生理前になるといつも憂鬱な気分になる場合は、PMSやPMDOの場合もあるので、いつ・どんなときに不調が出やすいかを自分自身で把握するのも大切。
部員C
□子どもが欲しい
□排卵してる?
□生理不順
実は生理があっても排卵していない可能性も。今、自分が排卵しているか知るためには、数回の採血で女性ホルモン、プロラクチン(母乳を作るのに欠かせないホルモン。この数値が高いと月経不順や不妊につながることも)、テストステロン(この数値が過剰だと排卵障害を誘発)、甲状腺ホルモンなどをチェック。さらに詳しく子宮の状態を知りたい場合は、経膣エコー+基礎体温を測るのが◎。また、PCO(卵巣で未熟な卵胞が過剰になり、正常に卵胞が発育・排卵しにくくなる症候群)による生理不順は、不妊の原因になることも。今後のライフプランを立てる上でも、排卵の有無や子宮や卵子がどのような状態であるのかを測定することは大切なこと。
部員D
□膣のゆるみ
□おりものの異常
□性交痛
□感度低下
なんだか性的に満足いかない、尿漏れなど膣のゆるみが気になる、おりものがいつもと違う‥‥。なんて、誰かに聞きたいけど聞きにくい、あんなコトやこんなコトも、もちろん相談にきてOK。おりものの異常は性感染症の可能性もあるし、膣のゆるみや黒ずみには、インティマレーザー(膣内外に当てられるレーザー治療)などでの施術も可能。美容医療+婦人科を組み合わせた治療ができるのもW Femina Clinicの醍醐味!
部員E
□疲れやすい
□立ちくらみ
□息切れ
気づかないうちにジワジワと進んでくる貧血。それでなくても女性は月経という定期的な出血や、妊娠・授乳期や更年期の生理不順などライフステージによっても貧血になりやすい条件が揃っています。偏った食生活や無理なダイエットも貧血につながるので注意が必要。そもそも血液はからだを巡る重要なもの。全身に酸素や栄養分、ホルモンなどを届ける役割があります。そのため、貧血を放っておいて巡りが悪くなると、からだの不調や肌や髪、爪などの栄養不足にも繋がります。少しでも症状が気になるなら採血で、貧血や血清鉄(血液中の鉄分が足りているか)、フェリチン(鉄を貯蔵できるか)、TIBC(血漿に含まれるタンパク質がきちんと鉄と結合できるか)+検尿で血液状態の確認を。
部員F
□感情がコントロールできない
□ほてる&のぼせる
□発汗多め
ホットフラッシュと呼ばれるほてりや発汗から、イライラや焦り、動悸や冷え、肩こりなど、実は更年期症状も人それぞれ。だからこそ、その緩和法もホルモン補充療法、漢方療法、抗うつ剤、プラセンタ療法などの薬を使うものから、心理療法、生活習慣の改善など薬を使わない方法まで、それぞれのライフスタイルや症状に合ったものを提案。年齢のせいだからと諦めたり、我慢したりするのではなく、更年期とうまく付き合うケアが必要。まずは自分がどのような状態なのか、更年期チェックシートで把握をしてから、採血によって女性ホルモンや甲状腺ホルモン、内科一般などの諸症状を確認。緩和法カウンセリングへ。
部員G
□何をすればいいか分からない
□1年以上婦人科検診を受けていない
そもそも、婦人科初心者の場合、何を聞きに行けばいいのか分からない‥‥。なんて人も多いはず。子宮や卵巣はからだの外に出ているわけではないので、婦人科系の疾患は自覚症状が出たときには、かなり進行していることも。異常を早期発見&早期治療するためには、1年に1回の婦人科検診がオススメ。妊娠の予定のある・なし、婦人科系の自覚症状のある・なしにかかわらず、子宮頸がん検診+経膣エコー+カウンセリングの基本的な検診で、まずは自分の状態を把握しましょう。
お話を伺ったのは
W Femina Clinic産婦人科医
宮崎綾子先生
日本産婦人科学会 産婦人科専門医・日本女性医学会認定女性ヘルスケア専門医。W CLINIC梅田院、吹田徳洲会病院産婦人科勤務。「もっと身近な産婦人科」を目指してW CLINIC梅田院の婦人科フロアを拡大、新たにオープンしたW Femina Clinicで、日本の女性の婦人科との向き合い方からの変革を始めている。
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