BEAUTY

茶グマ・影クマ・青グマ。 
厄介な“目の下のクマ”の撃退は
美容医療に頼るのも手です!

そこに“ある”だけで、顔印象を大きく左右してしまう目の下のクマ。マスク生活で存在感が増した、何十年もコンシーラーで隠し続けることに限界を感じている‥‥。そんな悩みを抱える方に向け、厄介なクマに打ち勝つ美容医療のアプローチ法を探ります!

クマには種類があるって知ってますか?

ひと言で“クマ”といえど、その状態や原因はざっくり分けて3種類。アプローチ法も変わるので、まずは自分のクマをセルフチェックしてみましょう! 茶グマ 状態/文字どおり、目の下が茶色くくすんでいる状態。指で目尻の皮膚を軽く引っ張っても、その茶色い部分は薄くなったりしない。 原因/色素沈着が主な原因。摩擦で悪化してしまうので、専用リムーバーを使わず、全顔ついでにアイメイクをオフしている人は要注意! 影クマ 状態/たるみやシワ、むくみなどにより、目の下に影ができる状態。横から見ると目の下に凹凸があり、上を向くと影が薄く見える。 原因/大きな原因は眼球を守るクッション的役割をもつ脂肪が浮き出て、段差ができてしまっていること。加齢による皮膚のたるみも一因。 青グマ 状態/目の下の血管が透けて青紫がかったクマのこと。指で目尻の皮膚を軽く引っ張ってみると、そのクマ部分は薄く見えるのが特徴。 原因/寝不足や目の疲れ、冷えなどで目の下の毛細血管がうっ血している状態。ドライアイなども血流が滞りやすく、青グマの原因に。

なぜ影ができるの?

実は20代、30代の若い方も多く相談に来ているとか。

現在、30代以上の女性3人に1人が悩んでいるといわれ、意外性のある悩みではないのが目の下のクマ。目の下は人間のからだのなかでも特に薄い組織であるため、日ごろの生活習慣や体調などが反映されやすい、とてもデリケートな部分。最近では若いデジタルネイティブ世代の、いわゆる“スマホグマ”相談も増えています。目の下に影があるだけで、顔印象を暗くし、一気に老けた印象を与えてしまうため、まずは自分のクマ状態を把握することが大切。そしてそれぞれの症状に合った治療法でアプローチしていきましょう。 大きく分けて、クマには茶グマ、青グマ、影グマと3つの種類があります。先ほど述べた“スマホグマ”は、青グマタイプ。不規則な生活による血行不良が原因なので、日ごろの生活習慣を見直すことが先決です。茶グマタイプも目をこする・摩擦を起こすクセがあるので、そこを意識して改善することがまず大事。それと同時にレーザー治療や美白コスメでケアをしていきましょう。逆に生活改善ではどうにもならないのが、脂肪によって影が生まれるクマ。眼窩脂肪という、眼球を守っている脂肪の膨らみが主な原因なので、この脂肪を取り除く以外は劇的な変化を期待できないため、気になるのであれば手術を。ただし、逆に目まわりが落ち窪んだり、今まで目立っていなかったシワが突如出現したりする場合があるので、ベビーコラーゲンなどの定期的なメンテナンス、または脂肪を凹みに移動させる裏ハムラ法など、その後を見越した施術を行いましょう」

足立先生、ズバリ教えて!
3種類のクマの改善方法

症状・原因を踏まえた上で、それぞれのタイプに応じた治療法とは? 施術はもちろん、おうちでできるセルフケアアイテム、毎日の生活習慣の中で、気をつけるべきことなどを足立先生に伺います。

茶グマさん

色素沈着をなくしましょう!

色素沈着をケアする 美白系レーザー治療 「目をこすったり、メイクやクレンジングのときに生じる摩擦によって起きる色素沈着が、主な茶グマ原因。まずは目まわりを繊細に扱うことが大前提。シミやそばかすなども茶グマ要因なので、日焼け止めも日ごろから必ず塗りましょう。そして、色素沈着に反応するレーザー治療、ピコトーニングがオススメ。さらに美白クリームでアイケアを」

影グマさん

根本的解決にはやはり手術が一番

凹凸タイプそれぞれに 応じた除去or注入施術 「眼窩脂肪によって生まれる影グマは、脂肪除去が有効。ただし、目の下の脂肪だけを取り除く手術では一時的にたるみは改善されるものの、隠れていたシワが目立ってしまったり、数年後目の下がくぼんでくる可能性があるため、裏ハムラ法がベスト。逆にくぼみによって起こる影グマには、プロファイロの施術がオススメです」

青グマさん

まずは血流改善!生活習慣に喝を

生活習慣を見直しつつ、 血行促進アイケアを 「冷えや疲れ目などによる血行不良が主な原因なので、不規則な生活をしない、目まわりを温める、などを意識しましょう。さらに、桂枝茯苓丸という漢方は血の巡りを改善する代表的な処方なので、青グマ改善には効果的。こういった生活習慣やインナーケアに加え、血行促進効果を持つアイクリームを取り入れてみて」  

お話を伺ったのは
医療法人凉葵会 理事長・W CLINIC 総院長
足立真由美先生

profile_形成外科医、美容皮膚科・美容外科医としての経験を活かし、“美は健康な身体から”をテーマとした「W CLINIC」を大阪に設立。医療行為だけではない、からだ本来の健やかで美しい状態を提唱しホリスティック医療を取り入れた多彩なアプローチで最新の美を提供。昨年末には「W Femina Clinic」もオープン。

足立先生InstagramW CLINIC

※施術メニュー名は、W Clinic及びW Femina Clinicのものです(2022年3月調べ)。
クリニックや機械によって名称や金額に差があります。

Illustration:AKIKO HIRAMATSU / text:EMI TANIGUCHI

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