よしひろさん、「昨日なに観た?」
『ザ・メニュー』
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ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
『ザ・メニュー』
![ザ・メニュー](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2022/11/ザ・メニュー:サブ2-960x640.jpg)
監督:マーク・マイロッド/出演:レイフ・ファインズ、アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2022 20th Century Studios. All rights reserved.
★外食がお好きな方へ★
外食が好きな人、手を挙げて~。はーい!(一人ツッコミ)だったら、『ザ・メニュー』は必見よ。タイトルの通り、レストランが舞台の、ほぼ密室劇。それも、そのレストランしか存在しない孤島にある超高級レストランの超豪華グルメがわんさか!
……ってのはホントだけど、この映画の本質じゃないのがいけずなところ。お仕事でだいぶ前に観たんだけど、おかわりしてしまったのは料理目的じゃございません。いや、料理もすごいのよ。エル・ブジやノーマなど、世界の星付きレストランのお料理にインスパイアされた、「いったいこれはどうやって食べるのが正解なんでしょうか」というすげーもんばっかり。でもぶっちゃけ、そういうお料理は美味しいのが当たり前だけど、食った気がしないもんだから、帰りに富士そば寄っちゃうのよね(庶民的)。
この作品で外食好きな方に注目していただきたいのは、お料理を作るシェフや厨房の皆さん、サーブする方々などなど、非日常空間を作り上げてくれているレストランの人々の働きや考えなのよね。奮発して豪華なレストランを予約して~、ってなると、お気取りモードになるじゃない。そうすると出てきちゃうのが見栄。でも、それって美味しくお料理をいただくのに必要? ってのを分かっていただきたいのよね。一度でも飲食業でアルバイトなりしたことがある人なら、お客さん対応で「どうしてこんな目に……」となったことあるはず。そういう輩に裁きを下すのが本作です。ひっひっひ、これ以上は申しませんわ。始まってから30分くらいで「え? そういう話なの!?」という展開が待ってますのでお楽しみに~。あ、鑑賞帰りはチーズバーガー食いたくなるから、お覚悟。
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グルメオタクでちょいウザ男と無理くり連れてこられた食に興味なし女子。
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孤島のレストラン、マジで豪華。複数の実在する高級レストランをブレンドしました。
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ウザ男、うんちくがすごいの。ウザ〜。
よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。