よしひろまさみちが選ぶ、2022-23 年末年始のおすすめシネマ4【劇場編】
師も走る師走を駆け抜け、仕事納め&大掃除が終わり落ち着いたら、ようやく自分の時間カモン! せっかくだから映画館の大スクリーンでエンジョイしたいよね~。ということで、2022年末~2023年1月に観てほしい劇場公開作をざざっと紹介しまーす。
まずは『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。これはマジで大スクリーンじゃないと全く意味なしの超大作よ。前作『アバター』を知らないという方もご安心。なんせ、新技術を投入しまくった映像に没入してもらうために、ストーリーはペラッペラの薄っぺら(褒めてます)。
いや、小難しい話にしちゃうと、せっかくのスゲーーーー映像が頭入ってこなくなっちゃうじゃない。ジェームズ・キャメロン監督、さすがよく考えてるわ~。なので、IMAXレーザー、もしくはドルビーシネマ、もしくは4Dを選ぶのがおすすめよ。見どころはなんといっても、タイトルの通り「海」! 驚愕の海描写。まるで自分が映画の中に入ってしまって、溺れそうな勢いなのよ。この体験は実際に見てもらわないと共感してもらえな~い! ということで、絶対観てね。損しないわよ。あ、3D映画あるあるですが、中央後方が特等席! って思うじゃない。ノンノン、そこが新技術。どこの席に座って観ても、全く同じ映像効果を体験できましてよ!
さて次は『泣いたり笑ったり』。これは早く劇場行かないと終わっちゃいそうなので、気になっている人はお早めに。テーマは「ほっときあう人生って最高じゃね?」ってこと。おじさんとおじさんの恋愛&結婚物語なんだけど、彼らの子どもが厄介なのよ~。子どもとはいえいい年した大人なので、考えが頑な。「オヤジの幸せは願ってるけど、俺は気分悪い!」と言われた父ちゃん、いいこと言うのよ~。「それはお前の問題だろ!」そのとおり~! 拍手したくなったわ。名言がドンドコ出てくるので、心にメモメモよ。
そしてちょいと重めの『戦場記者』。個人的に推しのジャーナリスト、TBSの「報道特集」などでおなじみ須賀川拓さん(JNN中東支局長でロンドン在住)が、自分で取材した映像にプラス、取材の裏側をまとめた監督作。アフガニスタンのタリバン政権中枢へのインタビューのかたわら、市井の人々へのインタビューを行っていたり、基本彼の報道姿勢は「そこで暮らす人々の生の声」を伝えることってのがじんわり伝わる力作ドキュメンタリーですの。いや、マジ重い。骨太。そしてけっこうなレベルのクレイジー・ジャーニー(あの番組出られるでしょってレベル)。激動の時代に生きていることを実感してもらうためには必要な一作です。余裕ある方は、JNN中東支局の歴代支局特派員がまとめた『アラブ報道40年 13人の特派員が伝えた中東』(山陽放送刊/発売中)をご一読おすすめ。中東の現代史と文化がまるわかりよ。
さぁ最後は新年明けてからの公開作『非常宣言』。今イケイケドンドンの韓国の作品でーす。しかも、ソン・ガンホとイ・ビョンホンという韓流大スターの共演作。とかいいつつ、2人が同じシーンで共演してないという珍作! 飛行機内でバイオテロが起きたらどうなるか、ってのを、機内と地上のドラマ同時進行する作品です。ぶっ飛びなのは、機内のあるシーン。詳しくは言えないんだけど、パニック状態になった飛行機が墜落寸前の危機に陥るのね。そのときのアクション、いったいどうやって撮ったの? クリストファー・ノーランの『インセプション』ですか?(「インセプション 回転」でググってみて)ってすごいことやってんの! これにはべっくらこいた。おまけに後半部はかなりエモい展開なのでおすすめよ。
よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。