CULTURE

よしひろさん、「昨日なに観た?」
『エルヴィス』

エルヴィス
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

『エルヴィス』

エルヴィス

監督:バズ・ラーマン/出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング ほか/DVD、Blu-ray発売中、U-NEXTほかで配信中 ©2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

★ゴールデングローブ賞の結果を見た方へ★ 1月10日(現地時間)に発表されたゴールデングローブ賞で、ドラマ部門主演男優賞を獲得したオースティン・バトラー。この日、感動スピーチがいくつかあったんだけど、そのひとつを披露したのよ~。それが、彼が演じたエルヴィス・プレスリーやその家族はもちろん、彼の家族への謝辞。特に天国にいるお母さんがどう思っているかを語って、会場はホロリ。いやー、よかったよかった。賞シーズンよりもずっと前に公開された作品だし、正直、ほかの候補が大御所ばかりだからとれるかどうか不安だったんだけど、受賞できてよかったわ~。と、妙な親戚のおばさんみたいな気持ちになりましたわ。と、そんな彼の受賞作『エルヴィス』をおかわり。 よくよく観直してみたらなんだけど、そりゃ受賞するわな、って思っちゃったの。だって、本人のパフォーマンスは知らないけど、名前だけは知ってる、もしくは彼の楽曲は誰かのカバーバージョンで知ってるっていう、超大物の伝記映画だもの。こんな偉人の伝記、そうそうありゃしないわ。おまけに、オースティンが演じたエルヴィス・プレスリーという人のなり、おもろすぎる。ある意味ぶっ飛び過ぎ。あの時代だから許されたヤベーこと、あの時代だから許されない当時のモラル違反的なこと、その全てをやっちゃってるの(後者でわかりやすいのは、腰振りとか、ジャンル超越の音楽性とかね)。 価値観をアップデート、なんて言葉が今もあるけど、まさにそれを社会全体に向けてひとりでやってのけたってのを再確認して、またホロロだったわ~。
エルヴィス

一人でカルチャー変えちゃった偉人伝よ〜

よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。

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