NewJeansの沼にハマったユリカの場合②【私に推しを語らせて!vol.6】
つねにどこかのグループが新曲を出し続けるため、推し迷子になりそうなK-POPの沼。一番詳しいのは彼らを日々追いかけているオタクたちのはず。そんなオタクたちに自分の推しを売り込んでもらう本連載。本日売り込んでくれるのは……?
NewJweansをもっと楽しむ
MV考察回!
前回に引き続き、NewJeansをご紹介。Bunnies(バニーズ)代表ユリカです! 今回の話題は、1月にカムバした『OMG』と、その収録曲『Ditto』について。そのMVの考察が話題を呼んでいるのを知っていますか? MVを見終えると、まるでホラー映画の予告編を見たかのようなゾクゾクした気持ちが沸き上がってきます。監督をしているのは、両楽曲とも今韓国の広告業界で賞を総なめしているというシン・ウソク監督。アイドルのMVを手掛けるのは初めてだそうで、人物を展示するような典型的なアイドルグループのMVとは違った新しいアプローチをしてみたかった、とインタビューでもお話しされています。その言葉の通り、今までにない映像や仕掛けがたくさん詰まっていたんです。
『Ditto』のMV、あなたはどう見る?
まず最初に登場し話題を集めたのが『Ditto』のMV。ひとつの楽曲にSide AとSide Bの2つのMVがあり、希望編と絶望編となっています。どちらも、ある学校でダンスが好きな5人の女の子たち(NewJeansのメンバーが演じています)を対象にビデオを回しているバン・ヒスというひとりの女のコ(アイドルを推すファンを表現していると言われています)のストーリーです。たどり着く結末が2パターンあって、これは見てそれぞれどうお感じになるかですが、なんというか、今まで見て見ぬフリをしていた感情にグサリとクギを刺されたような気持ちになります。私は「分かってるから、言わないでよ!!!!!」と泣きたくなりました。アイドルとファンを題材にしていますが、こういう経験って大切な人や思い出を通してきっと誰もがしていると思うんです。友だちや家族と解釈を共有してみるのもオススメ!
この『Ditto』のMVについては、“関係というものには終わりが訪れる。その事実と過程の意味について話したかった”と監督もインタビューで語っています。なにかに熱中しているときって気が付かないようにしているけれど、感情も物事もいつかは終わりを迎えてしまうんですよね。改めてその刹那について考えてしまいました。
それを、現役のアイドルで表現するって恐ろしいことですよ。アイドルとファンの関係性って、その刹那の最たるものですからね……。どんなにお金を注ぎ込もうが、私たちはちゃんと知っているんです、その事実は。見たくないけど。
さらに、このMVに出てくるバン・ヒスちゃんのYouTubeチャンネルも設立されています。本当に日常にビデオカメラを回しているかのような映像でこちらも面白いアプローチでした。
『OMG』を通して考えるアイドルという存在について。
続いて発表された『OMG』のMVの舞台は精神病棟。『Ditto』よりも深くアイドルとファンの関係性に切り込んでいます。メンバーたちはみんな精神病棟で入院している患者です。ハニはiPhone、へリンは猫、へインはお姫様、ダニエルはアイドル、ミンジは精神病棟の先生にと、それぞれ自分を別の存在だと思い込んでいます。これ、ファンから見たメンバーのイメージに合致するんです。リーダー的存在のミンジは病棟の先生、というように。
『OMG』で表現しているのは、本人たちの意図とは思いもよらない方向で、大衆による評価や制約を受け、自由で純粋な考えを失うアイドルの姿、と言われています。私もこの説が一番合致するような気がしていますが、あくまでもファンによる考察です。
そんなコンセプトをこんな若いアイドルに背負わせるのか! という意見もありますが、こうしてファンが考察で盛り上がるのもMVの楽しさのひとつ。最後の解釈は個人にお任せしますよ、という運営のスタンスも私は面白いなぁと感じています。考察はどこまでも深掘りできるので、さらに気になる人はぜひ検索してみてくださいね。と、こんな重たい考察を読み漁った翌日にはルンルンのテンションで楽曲を聴く毎日。そんな楽曲とのバランスも彼女たちの魅力のひとつかもしれません。
次はどんな仕掛けでやってきてくれるのか、もはやどれだけ意表を突かれても立ち向ってやる! という闘志を燃やし、次の活動を待ち構えています。考察仲間も募集中ですので、一緒に応援しませんか? みなさんようこそBunnies(バニーズ)へ!
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