ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
『エンパイア・オブ・ライト』
監督:サム・メンデス/出演:オリヴィザ・コールマン、マイケル・ウォード、トビー・ジョーンズ、コリン・ファース ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
★映画館がお好きな方へ★
はい、今回もおかわり映画です。というのも、目前に迫ったアカデミー賞授賞式の結果がどうなるかを考えなきゃいけない時期でしてな……。片っ端から見直しおかわりの日々でございますのよ。で、やっぱええわ~(候補部門少ないけど)と思ったのが『エンパイア・オブ・ライト』。ダニエル・クレイグ版『007』シリーズでおなじみのサム・メンデス監督最新作です。
なにがいいって、映画館の素晴らしさが再確認できたからー。映画館が舞台で、そこで働く人達がいちいちキャラ強め。でも、みんな愛すべき人達なのね。強めキャラの人達でも、この場にいると妙な一体感で結ばれるのよ。いやー、ドリーミー。だけど、映画館ってそういうところよね、っていうことを再確認させてくれちゃうんです。
ほれ、映画館の暗闇で映画に集中しているときって、みんな同じ気持ちじゃない。感じ取ることや視点はバラバラだったとしても、アラウンド2時間の間はそこにいる人達は外の世界を忘れられる空間。いやー、そんな場所、映画館くらいしかないんじゃないかしら。かくいうあたしも映画館に行くと、仕事を忘れちゃうもの。ちょっとの時間でも現実から遠ざけてくれて、楽しみを分かち合える空間を大事にせねば、と思ったのよねー。
あ、もちろん映画の内容もエモエモよ。
だいぶワケアリなベテランのヒラリー。とっつきづらいのよ〜。
ほがらか新人ステファンもじつはワケアリ。みんなつらいのよね。
館長ドナルドはいい人に見えてだいぶクズ(最初から)。