宮沢氷魚、阿部寛らも登場した「アジア・フィルム・アワード」&今月の映画【よしひろまさみち】
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アジアのアカデミー賞が決まりました
「第16回アジア・フィルム・アワード」
アジア全域22の国と地域で製作された映画から選ばれる、アジア版アカデミー賞「アジア・フィルム・アワード」。3年ぶりのリアル開催となった授賞式は、去る3月12日に開催され、2年分の作品の中から各賞が選ばれました。日本作品も『エゴイスト』や『ドライブ・マイ・カー』などが候補入りし、濱口竜介監督や鈴木亮平さん、宮沢氷魚さんなどが会場に訪れるや否や大歓声(香港の方にも人気なの)。結果、『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞など3部門、『エゴイスト』の宮沢さんが最優秀助演男優賞を獲得のほか、『ベイビー・ブローカー』で韓国映画を初監督した是枝裕和監督も最優秀監督賞、アジア映画界に貢献した人に贈られるExcellence in Asian Cinema Awardは阿部寛さんが受賞しました。会場での皆さん、久しぶりのリアルな国際的映画賞授賞式だったので、めちゃくちゃ楽しそう。授賞式後は、宮沢さんなどトニー・レオンとの記念撮影してましたわ(ちなみにトニーは功労賞と最優秀主演男優賞のW受賞)。
第16回アジア・フィルム・アワード
会場:香港故宮文化博物館
The Hong Kong Jockey Club Auditorium
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ニコラス・ケイジが自分役!?
『マッシブ・タレント』
オスカー俳優ながらも、最近はあまり大作でお目にかかることは......な、ニコラス・ケイジ。なんと彼が自分を彷彿とさせる、崖っぷち俳優を演じた『マッシブ・タレント』が日本公開。これ、めちゃくちゃおもろい。自虐とも言える設定なのに、ニコラス・ケイジ、マジでノリノリ。逆境をも笑いに昇華してはっちゃけてくれるからこそ大スター! って呼べるんじゃないかしら。爆笑必至です。
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『テッド』にも出てきたあれです
『フラッシュ・ゴードン 4K』
クマのぬいぐるみが毒を吐くコメディ『テッド』(12)に、主人公ジョンが敬愛する映画として出てくる『フラッシュ・ゴードン』。1980年のカルト映画ですが、これがまさかの4Kリマスターで公開に!? 改めて観ると、本当にハチャメチャな話。だって、アメフト選手が宇宙を救うのよ! 『テッド』を観てよく分からなかった人、CGのなかった80年代のカルトSF映画に興味がある方、スクリーンで観られるチャンスは今回だけですよー。
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ほっこり涙、お約束
『パリタクシー』
フランス映画『パリタクシー』は、ほっこりした涙をお約束。タクシー運転手と乗客のマダムによるロードムービーなんだけど、その旅の道中で明かされるのは、マダムの悲しい過去。女性が尊重されていなかった時代に、強く生きようとしたマダムの回想劇は、現代を謳歌する女性にこそ観てもらいたいエピソードばかり。そして、おしゃれなパリをひたすら巡る映像を観ていると、プチ旅行した気分にもなりますよ。
他にも、オススメカルチャーがあるわよ。
text : Masamichi Yoshihiro