いくつものトレンドを作ってきた渋谷のミニシアター、Bunkamuraル・シネマ。東急百貨店本店の再開発で、宮下公園側に移転し「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」として6月16日から営業を開始します。同館らしく独自のチョイスによる新作上映はもちろんですが、オープニングの特集上映がこれまた絶品！ 特に注目は「マギー・チャン レトロスペクティブ」。香港を代表する俳優マギー・チャンの日本初となる本格的な回顧上映です。昨年4K版が大ヒットしたウォン・カーウァイ作品群（『花様年華 4K』など）はもちろんのこと、日本公開から25周年を迎える名作『ラヴソング』や、第57回カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得した『クリーン』は35mmフィルムでの上映。この機会を逃したらスクリーンで観ることは難しい作品群がずらり。新スポット&日本初企画だけに話題になることは確実。今のうちからチェックしておいて。

マギー・チャン レトロスペクティブ
期間：6月16日より
場所：Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下（東京都渋谷区渋谷1-24-12 渋谷Toeiプラザ）

新宿の老舗ミニシアター、新宿武蔵野館が「新宿東口映画祭」を開催中です。現在、姉妹館のシネマカリテでは懐かしのアニメ映画が上映されていますが、注目は後期日程の武蔵野館。なんと山口百恵&三浦友和の『潮騒』や、全盛期のピンク・レディーが主演（というか自分役）を務めた『ピンク・レディーの活動大写真』など、お宝名作わんさか。おまけに、小誌でもおなじみ宮沢りえさんが映画賞を総なめにした『湯を沸かすほどの熱い愛』や、熱烈ファンが今も支持する『キャロル』など、MUSE世代の女性にはたまらんセレクトですのよ。

新宿東口映画祭2023
期間：6月8日まで
場所：6月1日までシネマカリテ（東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビル B1F）、6月2~8日新宿武蔵野館（東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F）