CULTURE

ニューヨーカーは冬に家具を買う!?
関千絵美のNYライフ vol.2

ジュエリーブランドAfter Shave Club(アフター シェイブ クラブ)ディレクターで、NYブルックリン在住の関千絵美さんが、現地で暮らすからこそ感じられるディープで旬な情報を教えてくれる連載。ナチュラルでヘルシーなスローライフを送る彼女ならではの視点でピックアップしたNYらしい風物詩や、流行っている美味しい食べ物、コスメなど、いろいろご紹介していきます。第2回目は、ブルックリンのヴィンテージ家具ショップめぐり!

Vintage finds at Brooklyn
~もうすぐ訪れるNYの
長い冬に備えてお家を快適に~

“日常”に戻りつつあるNY。9月からオフライン授業がスタートした学校が多い影響もあって、コロナ禍でNYを離れていた人たちが続々拠点を戻している気配です。だから一時的に下がっていた家賃相場も元どおり。人気のエリアは物件の空きがなく、家賃も高騰しているとか。私の周りにも引越した人がたくさんいます。 そもそもNYは賃料も高く、多くのアパートはビルの老朽化が進んでいるので、お湯が出ないとかありえない音量の騒音とか日本では考えられないハプニンがグが起こることも多々あります。私のアパートもシンク下から水が漏れて水浸しになった事があります、直るまでに3日かかりました……とてもマイペース。NYで生活する上で一番重要なのはいい物件に出会えることかもしれません。 そんなこんなで、沢山の人が戻ってきたNYでは、今、家具屋さんが大賑い! そもそもニューヨーカーは、長い冬に備えて自宅をより快適にすべく、この時期に家具を買い替えたり、買い足したりすることが多いそうなのですが、それに加えてこの冬は、約2年振りに少しは友人・家族と楽しめそうなホリデーシーズンも控え、理想の家具探しに拍車がかかっているようです。コロナ真っ只中から、家具やホームグッズの売り上げは調子がとてもよかったそうなのですが、さらに上回っている感じ。 だから、言うまでもなく人気の家具屋さんは入荷しても即ソールドアウト! 本当に争奪戦状態。 しかも日本人と違ってニューヨーカーは実際に見ないで大型家具を買うのに抵抗がないみたいです。Instagramでのみ営業している家具屋もけっこうあってびっくりします。そんな家具屋で、私的オススメの1軒がこちら『Good behavior』。写真だけでも参考になるのでぜひチェックしてみてください。
とはいえ、実際見て触って確かめたい派の私は、家具屋さんに行くのが大好き。何か面白いものはないかとよくリサーチに行っています。私の住んでいるエリアには、素敵なヴィンテージ家具屋が何軒もあるので今回はいろいろご紹介したいと思います。 1件目は『Home union』。こちらはヴィンテージ家具とホームグッズのお店です。家具はもちろんですが、NYはどこのお店もラグの使い方が素敵なので、そこもチェックしてみてくださいね。
お次は『Custom products ”Kabbel nyc”』。ここはヴィンテージのKartellやAalto, Bruno Reyのチェアなど、ミッドセンチュリーモダンが好きな方は大興奮のラインナップ。ウッディな家具にポリカーボネート素材をMIXしたコーディネートがインテリアの参考になります。シグネチャーであるお花のカタチのテーブルに、ヴィンテージのカウチ、ここでもチェッカーフラッグのラグが目をひきます。
3軒目は『Feng Sway』。こちらは家具も置いてあるギフトショップ。ガラス張りの入り口にはプランツが沢山並び、開放感があって気持ちいい店内です。ここでプランツとポットをコーディネートして、引越し祝いのギフトにすると喜ばれます。

メインテーブルにはキャンドルやフラワーベース、エッシェンシャルオイルなどが並べられ、値段も$10〜予算に合わせたお買い物ができるのが嬉しい。奥行きがある店内の奥にはオーナーがアメリカ国内で買い付けたヴィンテージの服が並べられています。

そのお隣にあるのが『Dobbin St. Co-op』。こちらはBlooklyn内に3店舗あるVintage furniture Shop。お手頃で状態の良い家具が見つかる有名店です。私の家の家具もここで見つけた物が沢山あります。近くに行くと必ず立ち寄るお店。
これにて今回のvintage家具屋ツアーは終了! インテリアのヒントが沢山あるので、各ショップのウェブサイトやInstagramを是非のぞいて見て下さいね。
After Shave Club オフシャル

Profile
関千絵美(せき・ちえみ)。2015年秋冬にスタートしたスタッキングジュエリーブランドAfter Shave Club(アフターシェイブクラブ)のファウンダー兼デザイナー。ニューヨーク・ブルックリンにあるアトリエを拠点に、独自のペースで創作活動を続けている。彼女の作るユニセックスでモダンなジュエリーは、国内外の人気セレクトショップで取り扱いあり。年に2回は日本で展示即売会なども開催。

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