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よしひろまさみち

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まるでアトムでAKIRAで童夢でブラックジャックな映画『ザ・クリエイター/創造者』をおかわり!【よしひろまさみち】

ザ・クリエイター

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『ザ・クリエイター/創造者』

ザ・クリエイター

監督:ギャレス・エドワーズ/出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ジェンマ・チャン、渡辺謙、マデリン・ユナ・ヴォイルズ、アリソン・ジャネイ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/現在、全国ロードショー中 ©2023 20th Century Studios

★手塚治虫作品とか大友克洋作品をお好きな方へ★

ストーリーだけ読むと「なんかややこしそう……」とかいう声を多数聞いておりましてな。ってことで、おかわり鑑賞してきたんですが、いやいや! やっぱりそんな難しくな〜い!! 『鉄腕アトム』やら『AKIRA』やら、あのあたりの作品がお好きな方ならドンピシャのSF大作なんですよ、『ザ・クリエイター/創造者』って。誤解を恐れずシンプルに申しますと「『ターミネーター』に出てくる未来世界みたいな設定で、人の善悪と自己犠牲をテーマにした感動作」って感じ。要は人間 vs. AIね。


人間社会を標的に暴走したAI側(AIだけじゃなくてAIと仲よくやってる人間も含まれます)が、徹底抗戦のために新型AIを開発。それは全知全能の少女型AIで、それを見つけた人間側のスパイがある理由からかくまう、ってお話です。映像すごい、芝居すごい、ロケすごいの三拍子揃っているんだけど、確実に刺さるのはストーリーねー。日本の漫画で育ったあたしらには、この作品に感動するアドバンテージがモリモリなの。だって、まるでアトムでAKIRAで童夢でブラックジャックなお話なんだもん。それをこのスケールで実写化しちゃったってのがポイントよ。さぁさ、小難しく考えずに楽しんじゃって!

ザ・クリエイター

ケン・ワタナビさんはAI側のリーダー役

ザ・クリエイター

大気圏に鎮座する人間側の兵器。マジ、強すぎ

人間側の特殊部隊の精鋭ジョシュア。恋バナもあるよ

『ザ・クリエイター/創造者』公式

WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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