「バカバカしい」は誉め言葉! 『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』で頭をからっぽにして笑おう【よしひろまさみち】
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
よしひろさん、「昨日何みた?」
『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』
★な〜んも考えずに笑いたい方へ★
今ですな、あたしはゴールデングローブ賞という映画賞投票のため、日に4本くらいの新作(字幕なし)を観なければならぬ季節に突入し、頭が英語脳。いえ、ぶっちゃけ疲れるのよ。ということで、な〜〜んも考えずに笑いたい! と思って『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』をおかわりして参りました。
今発売中の小誌でも特別ページを設けて紹介しているんで細かいことはオトナミューズを読んでください。付録も超可愛いから。そこでも書いたことですが、クソほど「バカバカしい」という言葉が褒め言葉になるような作品、そうそうないですよ。だって、全てが茶番。地名やローカルネタのディスりも、キャラ設定も、なんなら現実パートですら全てが茶番。なので、「ここ、笑っていいんだよね?」と悩んだり我慢せずに、思い切り笑ってください。それがこの映画の楽しみ方です。
さて、そんなくだらないもんをあたしがなぜおかわりしたかと申しますと、頭をからっぽにして笑いたかったから、というだけではなく、ちょっと確認があったんですね。この続編は原作にはない後づけのオリジナルなので、もろもろ全てが新ネタなんですが、前作『翔んで埼玉』(原作も最高なのでぜひ!)でも好評だった「出身有名人カード対決」が気になって。というのも、そこに至るまでが、これまたクソほどくだらなくて爆笑の連続だったので、対決シーンもそのノリでサラッと笑ってしまったんですよ。でも、あんなことを映画のスクリーンで、しかも公式にタレントにもOKをとってやってる(やってるのか?)なんて、この作品だけ。なんといっても最高に盛り上がるのは藤原紀香さんのときなので、覚悟して御覧ください。