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よしひろまさみち

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冬休みは『エクスペンダブルズ ニューブラッド』か『僕らの世界が交わるまで』か。1月の大人向け注目映画【よしひろまさみち】

映画『エクスペンダブルズ ニューブラッド』レヴィ・トランとミーガン・フォックス

監督はあの俳優。お話うかがいました
1月19日公開『僕らの世界が交わるまで』

親子関係がぎくしゃくして......と悩む方こそ、『僕らの世界が交わるまで』を観て! と言いたくなる傑作。似てないようで そっくりなのよね、親子って。ということを巧みな語りで描いている作品です。これを監督したのは、『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)でアカデミー賞候補になった俳優ジェシー・アイゼンバーグ。彼に話を聞きました。

 

「このストーリーは僕の経験から生まれました。この業界にいることで、セレブ扱いされたりトークショーではプライベートなことを聞かれ、というようなことがバカバカしく感じているんですよ。それを体現したのが本作でフォロワーの数だけでセレブだと勘違いしているジギーなんです。母親のエヴリンはシェルターで働いている、ジギーとは正反対の真面目な女性ですが、ここにも僕の経験が。じつはコロナ禍、僕はシェルターのボランティアとして働いたんです。そこで働く人たちを見てエヴリンのキャラクター作りやシェルターの実態を描くことができました。電球を替えたりペンキを塗ったり雑用仕事ばかりしてたので、俳優を辞めたらそっちの仕事をする、と妻にも言ったほど上手になりましたよ(笑)」

Jesse Eisenberg 1983年10月5日、ニューヨーク生まれ。1999年の『ゲット・リアル』でデビュー。『ソーシャル・ ネットワーク』で演じたマーク・ザッカーバーグ役でオスカー候補に。オフ・ブロードウェイやTVシリーズの脚本や監督を務め、本作で長編映画を初監督。

ジェシー・アイゼンバーグ初監督作品、映画『僕らの世界が交わるまで』
ジェシー・アイゼンバーグ初監督作品映画『僕らの世界が交わるまで』
ジェシー・アイゼンバーグ初監督作品映画『僕らの世界が交わるまで』

『僕らの世界が交わるまで』
story DV被害者のシェルターを運営するエヴリン(J・ムーア)と動画配信で2万人のフォロワーを持つことが生きがいの息子ジギー(F・ウルフハード)は、水と油のような関係。すれ違いばかりの彼らだが、あることをきっかけにそっくりなことを見つけ、親子関係は変わっていく。
監督:ジェシー・アイゼンバーグ/出演:ジュリアン・ムーア、フィン・ウルフハード、アリーシャ・ボー ほか/配給:カルチュア・パブリッシャーズ/ 公開:1月19日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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新年早々、ド級 アクションでスカッと
1月5日公開『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

2024年、明けて早々にスカッとするアクション大作が公開されます。シルベスター・スタローンが音頭を取った、往年のアクションスター大集結のシリーズ最新作『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は、冒頭30分から度肝を抜く戦闘シーンの連発。だっていきなり銃撃・空爆・肉弾戦なんでもありなんだもん。それに加えて、そこで驚愕の展開。え......このあと1時間ちょっとどうすんの? というレベルです。おまけに、今回は女子参加。彼女らのアクションもキレッキレで最高ですよ〜。

映画『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
映画『エクスペンダブルズ ニューブラッド』シルベスター・スタローン
映画『エクスペンダブルズ ニューブラッド』レヴィ・トランとミーガン・フォックス

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
story 怖いものなしの最強傭兵集団エクスペンダブルズが新たに受けたミッションは、核兵器を狙うテロリストの阻止。バーニー(S・スタローン)やリー(J・ステイサム)をはじめ、若い戦力も加わって現地に赴いたものの、予想外のアクシデントが......。
監督:スコット・ウォー/出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、トニー・ジャー、ミーガン・フォックス ほか /配給:松竹、ポニーキャニオン/公開:2024年1月5日より、丸の内ピカデリーほか 全国ロードショー
© 2022 Ex4 Productions, Inc.

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』公式ディズニー映画『ウィッシュ』ジェニファー・リーインタビュー

text:MASAMICHI YOSHIHIRO 
otona MUSE 2024年2月号より

WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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