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よしひろまさみち

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オススメ! Netflixの隠れた傑作『マエストロ:その音楽と愛と』『チキンラン:ナゲット大作戦』

ネトフリの新しい傑作2連発『マエストロ:その音楽と愛と』『チキンラン:ナゲット大作戦』

配信の新作もどんどこ出てきますが、なかでも傑作だったNetflixの2作をご紹介。ひとつが『マエストロ:その音楽と愛と』。20世紀後半、カラヤンと並び世界的な指揮者として名を馳せたレナード・バーンスタインの伝記です。彼がゲイだったことは周知の事実ですが、輝かしいキャリアはもちろん、そこもきっちり描いているのがすんばらしい! ちなみにB・クーパーはそっくりさん演技です。もうひとつはストップモーション・アニメーションの『チキンラン:ナゲット大作戦』。大ヒットした『チキンラン』(2000年)の続編ですが、前作を知らなくても大丈夫。年始にファミリーで安心して楽しめるほっこり(ちょい毒)の傑作として観ていただきたい〜。

『マエストロ:その音楽と愛と』

『マエストロ:その音楽と愛と』
story 名指揮者で作曲家でもあったレナード・バーンスタイン(B・クーパー)。晩年の彼が妻フェリシア(C・マリガン)や家族、キャリアについてを回想。ゲイだった彼の波瀾万丈な半生と家族との関係を振り返る。
監督・出演:ブラッドリー・クーパー/出演:キャリー・マリガン、マット・ボマー、マヤ・ホーク ほか/配信:現在、Netflixにて独占配信中
© Netflix

『マエストロ:その音楽と愛と』NETFLIX公式
『チキンラン:ナゲット大作戦』

『チキンラン:ナゲット大作戦』
story 養鶏場から脱出し、幸せな暮らしを営んでいたニワトリたち。ところが彼らの街の目の前に新しい養鶏場が。おまけにそこでは恐ろしい計画が進んでおり、彼らはそれを阻止するために養鶏場へ侵入する。
監督:サム・フェル/声の出演:タンディウェ・ニュートン、ザカリー・リーヴァイ ほか/配信:現在、Netflixにて独占配信中
© Netflix

『チキンラン:ナゲット大作戦』NETFLIX公式

R18の最凶映画がなぜか年の瀬に......
『サンクスギビング』

なんでこんな怖い映画が年末年始に......というのが『サンクスギビング』。アメリカの感謝祭=サンクスギビングを舞台に、祝祭ムードをぶっ壊す狂気の殺人鬼を描いたホラーです。サンクスギビングといえば七面鳥のローストをはじめとする定番ディッシュの数々なんですが、それを模した食卓を作るのが殺人鬼のおもてなし......って、もてなさないで ! この映画、当然のことながらR18なので、大人がヒーコラ言って楽しんでいただきたい。そして、アメリカでの大ヒットを受けて、日本公開に先立ち、なんと......続編も決定しております。

『サンクスギビング』

『サンクスギビング』
story アメリカの感謝祭の発祥マサチューセッツ。年に一度の祝祭ムードに沸く街で、連続殺人事件が発発生。そんな中、ある高校生が謎のアカウントからタグづけされていることに気づき......。
監督:イーライ・ロス/出演:パトリック・デンプシー、アディソン・レイ、ジーナ・ガーション ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:12月29日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中

『サンクスギビング』公式よしひろまさみちが注目する1月の新作映画ディズニー映画『ウィッシュ』ジェニファー・リーインタビュー

text:MASAMICHI YOSHIHIRO 
otona MUSE 2024年2月号より

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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