「ストシン」のマイクがチャラ男に!? 映画『僕らの世界が交わるまで』のフィン・ウルフハードがイイ
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
よしひろさん、「きのう何観た?」
『僕らの世界が交わるまで』
★「ストシン」好きな方へ★
Netflixオリジナルシリーズの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』、お好きな方〜。マイク役のフィン・ウルフハードが昨年3月にアワードのプレゼンターとして来日して、空港でキャッチアップされた『YOUは何しに日本へ?』に出ちゃったの、覚えてる? あれはびっくりでしたよねー。そんなフィンが主演している映画『僕らの世界が交わるまで』が公開中なので、おかわりしてきました。なんせ、監督ジェシー・アイゼンバーグ、製作エマ・ストーンという、アカデミー賞経験のある2人の作品ですし。
ストシンのマイクを想像していると、この映画のフィンはだいぶチャラい役なんだけど、これがドハマリ。おかたくまじめなママとチャラ男でインフルエンサー(しかも自作の曲を動画配信するというちょいお寒い感じ)の息子のお話なんだけど、まー刺さる。監督のジェシーが言っていたとおり、セレブ文化にあこがれる人たちを皮肉った映画なのね。いわば、インフルエンサーにあこがれる人ほど観た方がいい。どんな仕事も、「人」のため、もしくは「人」あってのこと。過剰な自己顕示欲は禁物よ、ってお話ですの。おはやめに。
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。