主演なのにセリフゼロ!? アクターズ・ショート・フィルムの話題作『撮影/鏑木真一』主演・秋山竜次さん&監督・仲里依紗さん対談【完全版】
仲さんの演技指導のおかげですね。
秋山 まさかの数字でしたしね(笑)。仲里依紗演技スクールみたいな。めちゃくちゃやりやすかったです。ロケやバラエティでも、何度も共演させていただいているんですが、いつもの仲さんとは違う感じを見られたのもよかったです。
監督と演者の立場を経験してみて、お2人の関係性は変わりましたか?
秋山 いつもどおりです。ただ、現場ではちゃんと監督してくださってましたよ。
仲 よーい、はい! とか言ってました(笑)。
秋山 でもカット終わったらすぐ妹さんとYouTube撮りあってました(笑)。
仲 ほんとに(笑)。
秋山 そこも含めていつもの仲さんでしたね。
仲 そうそう。監督ってすぐ呼ばれるんですよ。なにかっていうと「監督〜!」って。
秋山 ちょっと待って。当たり前でしょ(笑)。
仲 もう全員に呼ばれて。だから、「え。無理! なに!?」って。
秋山 いやいや、監督が呼ばれないなんてないから! 「監督あっちにいらっしゃっていいですよ」「楽屋にいてください」なんてないですって。
仲 こんなに大変なんだって思いましたね。
秋山 画角とか聞かれるでしょ。
仲 聞かれたんです……。
秋山 聞かれるよ、そりゃ!
仲 ごはん一口食べたら「監督!」って。それで「ええっ」(笑)
秋山 妹さんとYouTube撮ってて「え、もう??」とか言ってましたよね(笑)。
仲 やってみて大変さが分かりましたよ……。これからは監督から言われたことを「はい」って聞こうと思いましたし、監督が撮りたいものを撮らせてあげたいなって思いました。
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1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。