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よしひろまさみち

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崖っぷちのサッカーコーチと世界最弱代表チームの『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、いや~地味だけどいい話よ【よしひろまさみち】

ネクスト・ゴール・ウィンズ

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

ネクスト・ゴール・ウィンズ

story W杯予選史上最悪の0対31で大敗を喫した米領サモアのサッカー代表チームに、立て直しのためにFIFAから新たなコーチが派遣される。ところがそのコーチ、トーマス(M・ファスベンダー)もキレやすい性格ゆえに問題を抱えて崖っぷちに……。

監督・出演:タイカ・ワイティティ/出演:マイケル・ファスベンダー、オスカー・ナイトリー、エリザベス・モス ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:現在全国ロードショー中 ©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

★おひとりさまへ★

おひとりさまを楽しむお年ごろになりました、よしひろです。とはいえ、ここに至るまでには寂寞感との戦いがあるわけで。それを笑い飛ばせるようになると、なんとなく無敵なのよね〜。とはいえ、みんながみんなその境地に入れるわけでもないし、おひとりさまの楽しみ方が分からずに嘆く人も多いでしょう。そんなあなた、『ネクスト・ゴール・ウィンズ』をご覧になって。あたし、旅先でおかわりしたわ。


注目は主人公のトーマス。彼、オランダ人でアメリカのサッカー代表チームのコーチをしていたんだけど、気性の荒さと酒癖の悪さから、離婚も経験し、コーチとしてもFIFAのお荷物に。で、最後のチャンスと言われた派遣先が、世界最弱チームを有する米領サモアだったの。ええ、暴れます。大暴れ。なんせ文化が違う。のんびり屋さんがデフォルトの島で、チームには覇気がなく、練習よりも家族って感じだから、マジでさじを投げそうになるの。彼がおひとりさまっていうステイタスをネガティブに捉えているからこうなるのよね。でもサモアの人々との交流で、ちょっと学び始めるってわけよ。


いやー、地味だけどいい話。コメディ映画だから、トーマスの大暴れもパーソナリティも笑い飛ばせるようになるから。明るい気分で人生エンジョイ。サモアのおおらかさから学んじゃって〜。

ネクスト・ゴール・ウィンズ

左がトーマス(ファスベンダー)。右はトランスウーマンで初めて公式試合に出場したジャイヤ

ネクスト・ゴール・ウィンズ

中央が監督のタイカ・ワイティティ。出演もしてます

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』公式

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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