儚くも美しい純愛三角関係❤︎
ロマンティックミュージカル
『シラノ』をヘイリー・ベネットが語る
ロマンティックな歌だらけで、
ベタだけど泣けるミュージカル
1987年から愛され続ける不屈の名作戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』が、どストレートなロマンティック・ミュージカルになりました。それが『シラノ』。
剣豪で文才を持ち、周囲の信頼も厚い男シラノは、ルックスに自信がなく、密かに思いを寄せるロクサーヌとは友達の一線を越えられず。そんなシラノの気持ちを知らないロクサーヌはシラノの同僚クリスチャンとフォーリンラブ。シラノは愛する彼女の幸せのため、クリスチャンのラブレターを代筆する、という物語。
シンプルだけど、めちゃ甘で直球のロマンス!
「そうなのよ。こういう直球のロマンス物語を、恋の歌たっぷりのミュージカルにしたことに意味があるのよね」というのは、ロクサーヌを演じたヘイリー・ベネット。
「この物語は昔から大好きで、いろんなバージョンを観てきたのよ。でも、今回のバージョンは、愛へのラブレターそのもの。ブロードウェイで上演した舞台に映画ならではの味付けをして世界観を広げることができたのは収穫だと思う。それに、こういう不安な時代だからこそ、これくらい直球で心に訴えかける作品は必要だと思うのよ」
本作はオフ・ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。ピーター・ディンクレイジと彼女は舞台版初演から共演している。
「今回の映画で、ロクサーヌを再び演じられて嬉しかったわ。じつは舞台版の製作中に妊娠して、おまけに『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』の撮影が入ったので、大きな劇場に移った19年の舞台は別の俳優さんがロクサーヌを演じたのよ。だからピーターはずっとシラノに携わってるけど、私にとっては久しぶりのロクサーヌ。それに、そんな状況だったから、19年版の舞台を観る余裕がなくてよかったと思ってる。だってそれを観たら私の芝居と比較しちゃうもの(笑)」
映画版は「マリー・アントワネットか!」とツッコミたくなるほどのドレスに囲まれたロクサーヌからスタート。
「全部カスタムメイドだけど、ガリアーノやマックイーン、ヴィヴィアン・ウエストウッドなどからインスピレーションを得て作ってるのよ。あのワードローブ、『Sex and the City』みたいよね(笑)」
2月25日より全国ロードショー!
『シラノ』
text/ MASAMICHI YOSHIHIRO