CULTURE

よしひろさん、「昨日なに観た?」
Netflix『ロスト・ドーター』

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。

Netflix『ロスト・ドーター』

監督:マギー・ギレンホール/出演:オリヴィア・コールマン、ジェシー・バックリー、ダコタ/ジョンソン、エド・ハリス ほか/Netflixにて独占配信中(121分)©︎Netflix

★お料理お好きな方へ?★ 授賞式の話題がすっかりお騒がせ騒動だけになってしまったアカデミー賞。いやいや……受賞した作品もしなかった作品もめちゃくちゃいいもんばっかなのに〜ムグググ! とイラッとしてしまったあたくし。何の冠もなかったけど、ミューズの読者にこそご覧頂きたいものがあるんですわ。それが『ロスト・ドーター』。 おヤバなんですよ、これ。オリヴィア・コールマン演じるレダが、せっかくのバカンスで訪れたビーチで若い母娘をたまたま見かけたことをきっかけに、自分がしてきた子育てのあれこれを悶々と思い出しちゃう。一方の若い母ニーナも娘優先の生活に行き詰まってて……。むぎゃーーー! これは親になった経験がない人でも、大人ならわかるヤベー話ですよ。子育てをしたことがある人ならば「わっわわわわ!!」となること確実です。むちゃくちゃ不穏で、罪悪感たっぷり。 さらに言うなれば、これを監督したマギー・ギレンホールすごい。もともと俳優で、あたし的には02年の『セクレタリー』という作品がサイコーなんですが、この作品で長編監督デビュー。いきなりオスカー候補。もっと言うと、アカデミー賞監督賞前哨戦の全米監督組合賞で新人監督賞をゲット。俳優の気持ち、母親の気持ち、どっちもわかる彼女が手塩をかけ、思いをないまぜにした傑作なの〜。あ、でも体力必要だから余裕のあるときに観てね。

子育て難航中の若母さん。わかる〜

レダにも身に覚えアリんこ(これは回想シーン) 

レダさん、過去を振り返り悶々

よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。

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