FASHION

R40のミューズ世代に
スタイリスト辻直子さんが教える
“痛くならない”ミニスカコーデ術6

私たち大人がいざミニにトライするうえで、時代錯誤や若作りにならない“ちょうどいい”着地点とは? 日ごろからミニスカを素敵に着こなすスタイリスト辻直子さんに、Q&A形式で旬な着こなしテクを教えていただきました。先入観は一旦スパッと切り捨てて、今の気分をインストールしましょ。
辻 直子さんのミニスカスタイルはなぜ素敵なのか?

Q1
久しぶりのミニスカを大人がはくには、
どんな部分に気を配ったらいいですか?

A 合わせるトップスに最大限の注意を払ってみて。例えばつい合わせがちなビッグTシャツではなく、コンサバ志向なカットソーでカジュアルさを払拭。等身大の素敵さを体現できれば、自分とのチグハグ感を感じなくなります。今年なら、こんなモックネックは新鮮な味付けになりますよ。

シックなカラートーンで整えて、ミニマルかつモダンな仕上げ。スカート¥28,600(ウィム ガゼット/ウィム ガゼット ルミネ新宿店)、カットソー¥19,800(マディソンブルー)、メガネ¥36,300(モスコット/モスコット トウキョウ)、ブレスレット¥93,500(ガブリエラ アルティガス)、バッグ¥121,000(カルメイヤー/共にアパルトモン 青山店)、パンプス¥108,900(マノロ ブラニク/ロンハーマン)

奇をてらわない、キレイめデザインで脱カジュアル。カットソー各¥14,300(共にヴィンス/コロネット)

Q2
ミニスカのときアウターって
どんなものを着たらいい?

A ミニとなると、ついキレイめなジャケットに手が伸びがちですが、印象がかしこまり過ぎて意外と着こなしの落としどころが難しくなることも。そこで発想を転換させて、あえて相反するユーティリティな雰囲気を持つ、サファリやアウトドアなテンションのワークブルゾンを。キュッとウエストシェイプされた形が好相性です。ミニをミニらしく着ない。そんな今っぽいアプローチが合わせの妙を際だたせ、鮮度をぐっと高めるカギに。

ベージュのワントーンで品よく。スカート¥26,400(エストネーション)、ジャケット¥41,800(THIRD MAGAZINE)、ニット¥30,800(カオス/カオス表参道)、ピアス¥91,300(ソフィー ブハイ/エスケーパーズオンライン)、ミュール¥60,500(GIA BORGHINI/クルーズ)

ライトなタイプもいいけど、こんな本格派もハマります。ブルゾン¥52,800(カオス/カオス 表参道)

Q3
初心者が着こなしやすい
バランスを知りたい!

A 大きめサイズのシャツなど、ビッグシルエットのトップスで上半身にボリュームを持たせ、フレアミニの裾をチラリとのぞかせる。誰がやってもサマになりやすい、イージーかつ鉄板のバランスかと思います。上下の色味やトーンをまとめると、大人っぽくシックに仕上がるのはもちろん、色を揃えることでサラリとミニを着こなせるのも大人には嬉しいですよね。

まずは黒で実践してみて。スカート¥60,500(THIRD MAGAZINE)、シャツ¥53,900(カオス/カオス 表参道)、サングラス¥52,800(バレンシアガ/ケリング アイウエア ジャパン カスタマーサービス)、バッグ¥49,500(デメリエー ロンドン/アパルトモン 青山店)、サンダル※参考商品(GIA BORGHINI/クルーズ ショールーム)

Q4
久しぶりに買うミニスカート、
大人にオススメのデザインはありますか?

A 真っ先に薦めたいのはトラペーズ、いわゆる台形ですね。もっとも落ち着きが感じられ、上品さを演出できる台形シルエットは、ミニスカ初心者にもうってつけ。ミューズ世代は(ミニに関しては特に!)子どもっぽいサイズ感やカジュアルなあしらいを選んではダメ。裾の端がピンと角張っているような、ショートパンツの延長線のような台形フォルムを意識して選んで。

開襟シャツとのシンプルタッグが映えるのも美しい台形フォルムあってこそ。レザースカート¥44,000(THIRD MAGAZINE)、シャツ¥7,150(LAGUA GEM)、パールネックレス¥49,500(プリーク/エイチ ビューティ&ユース)

Q5
今季らしさを演出するなら
足元はどうしたらいいでしょう?

A ミニをはくのにプラスして、今季のテンションをもう少し足したいなら、涼しげな色合いの靴をきかせて。ベージュやブラウン系、白黒グレーといったニュートラルなカラーでまとめたスタイルに、足元だけポイントでアイスカラーを差すのも素敵です。黒やビビッドカラーに比べてマイルドな発色なので、肌の質感とのコントラストも穏やか。上品な雰囲気に映ります。

レザースカート¥44,000(THIRD MAGAZINE)、シャツ¥7,150(LAGUNA GEM)、ミュール¥31,900(ピッピシック/RHC ロンハーマン)

キャッチーなアイスカラーが今っぽさを感じさせるフックに。右から:サンダル¥66,000、サンダル¥99,000(共にGIA BORGHINI/クルーズ ショールーム)、シューズ¥97,900(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)

Q6
やっぱり黒のミニスカが一番
着こなしやすいですよね?

A ベーシックに黒、と思うなかれ。無難なブラックよりも実は使えるのが、鮮やかな色ミニなんです。スカート以外のアイテムで手持ちの黒を存分に合わせられる分、スタイリングがサッとキマりやすいし、色ってパッと目を引きますよね。その吸引力のおかげで、露出した脚よりもスカートに視線が向くって点でも◎。

フレッシュなアップルグリーンが今の気分。スカート¥4,990(ザラ/ザラ カスタマーサービス)、ジャケット¥198,000(マディソンブルー)、タンクトップ¥11,000(カオス/カオス表参道)、ピアス¥61,600(ソフィー ブハイ/エスケーパーズオンライン)、ブローチ〈上〉¥36,300、〈下〉¥28,600(共にハルポ/ロンハーマン)、バッグ¥34,100(ア ポワン/アパルトモン 青山店)

質感の異なるブラックを織り交ぜ、セルリアンブルーのミニを引き立てて。スカート¥4,990(ザラ/ザラ カスタマーサービス)、ブラウス¥49,500(ヴィンス/コロネット)、バッグ¥35,200(メゾンエヌアッシュパリ/カオス表参道)、シューズ¥104,500(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)

辻 直子(つじ・なおこ)
“辻フェミニン”という言葉に象徴される、確立された世界観をもったスタイリングが人気。ブランドとのコラボも毎回話題に。LEPSIMとのコラボが現在発売中!

いかがでしたか? ポイントを押さえて、今っぽいミニの着こなしを楽しんじゃいましょう♡

photograph:JUN YASUI[eight peace](model), TAKEHIRO UOCHI[TENT](still), AFLO(images) / styling:NAOKO TSUJI
/ hair:HORI[BE NATURAL] / make-up:YUKA WASHIZU[beauty direction] / model:ELLI-ROSE / text:NAO MANITA[BIEI]

otonaMUSE 2022年6月号より

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