【オトナミューズ9月号 撮影秘話】
担当編集Sが取材で出合った
理想の眼鏡を紹介!
中学生のころから目が悪く、ファースト眼鏡はボルドーのオーバル、その次はネイビーのボストン、その次はブラックフレーム、クリアフレーム等々、わりといろんな眼鏡をかけてきた私、編集S。9月号で担当した「眼鏡選びの新常識」では、アイウェア専門のセレクトショップ EYETHINK HIROBでコンセプターを務める三島正さんに、私たちの“似合わない”という思い込みを覆す、目からウロコな眼鏡選びのメソッドを教えていただきました。
三島さんにはEYETHINK HIROB 新宿フラッグス店にて取材させていただきました。平日にも関わらず、お店には入れ代わり立ち代わりお客様が来店されていて、試着している方々を見ていると、眼鏡だけでなくサングラスの需要も高まってきているのだなと実感。
いきなりの余談になりますが、景気が良いとサングラスが、景気が悪いと眼鏡の需要が高まるそう。日本では、景気が悪いなかサングラスをかけていると浮かれているな、という印象を持たれることがまだまだ多いそうです。オゾン層の破壊が進み、紫外線が一層強くなってきている現在、サングラスやUVカットレンズが入った眼鏡で目を保護するのは重要なことなんですよ!
話がそれてしまいましたが、実は取材を進めていく中で、ずっと探し続けていた理想の色、形の眼鏡に出会ってしまったのです。それがコチラ。
スタイリストのスザンヌ・コラーが着用していたようなゴールドのダブルブリッジを探していたのですが、彼女がかけているティアドロップタイプは、たれ目で鼻が低い私には似合わず、さらに発色の良いイエローゴールドだったので、眼鏡としてはトゥーマッチな印象になってしまい断念。
さまざまなブランドからこのタイプが出ていますが、テンプル部分がセルタイプになっていたり、フレーム自体が太かったり、レンズ自体が大きすぎたりと、自分の中で納得のいく1本とはなかなか出会えず、思い続けること早3年。こんなタイミングで出会うとは! 三島さんのお見立てもあり、即購入しました。
9月号の誌面では説明できなかったのですが、実は眼鏡を購入してからも、まるでオーダーメイドのようなレンズ選びが待っているのです! ここからは、この眼鏡が出来上がるまでをざっとご紹介いたします。
1.レンズ選び
視力測定したのち、まずはレンズを選びます。もともとダミーで入っているレンズはあくまでダミー。洋服で言うと、型崩れしないように入れているハンガーのようなものです。そのまま使うのもありですが、視力や見え方のことを考えると、なにかしらレンズを変えるのがオススメです。
まず驚いたのが、こんなにたくさんのレンズが用意されていること。熟練のスタッフの方とお財布と相談しながら、自分に合うレンズを選んでいきます。私は乱視矯正が入っていない、目が小さく見えない、見え方に色彩補正がかからない、ブルーライト、表裏UVカット(裏面や側面からも反射してUVが入ってくるんですよ!)、レンズの反射防止、撥水、防傷等々のコーティングが施されているレンズにしました。
2.コーティングはマスト!
眼鏡って、知らず知らずのうちに傷付いていたり、変色したりしていませんか? その経年変化を予防するものとして、見えないナノサイズのガラスコーティングを施す加工があります。レンズ・フレーム一式で¥5,500。2~3年は効果が続きます。絶対に落とすし、ぶつけると思い、コーティングをお願いしました。そして嬉しいのが、なんと曇り止め効果もあるんです。コーティングされていない眼鏡だと、曇りが完全に消えるまで30秒~1分間かかってしまいますが、コーティングしてもらった眼鏡だと本当に一瞬で曇りが消え去ります。
そうそう、コーティングだけでは物足りない、という方は、三島さんが数多くの曇り止めを使ってきた中で、抜群に良かったとおっしゃっていたコチラがオススメ。手持ちの眼鏡に試さねば、と思っています。
3.目の位置を計測
購入した眼鏡に計測器を付け、①レンズに対しの目の位置、②レンズと目の距離を計測します。この計測をすることで、眼鏡をかけた時にストレスフリーな見え方になるよう、レンズの入れ方を調整してもらえるのです。そう、ほとんどオーダーメイドなんですよね。
ずっと探していたということもあり、仕上がったときの喜びはひとしお。最後にフレームのかけ心地を調整をしてもらい、完成です。
眼鏡って自分が欲しいと思った形や色でも、なんかしっくりこない、というものもたくさんあると思います。でも、フレームやレンズのサイズ、素材、カラーを少し変えるだけで、不思議と似合うものが見つかるんですよね。
やっと出会えたね、とほかほかとした気持ちと、新しいジュエリーを購入したような軽やかな足取りで帰路についた私。酔っぱらってなくしたり、踏んずけたりしないぞ、と心に固く誓いました。
otona MUSE S