上品で涼しげ。透け感ニットを効かせた小林順平さんの夏のモノトーンコーデが洒落てる【メンズ服に学ぶ】

フロントボタンは中2つ留めで、スタイリングに抜け感を演出しているのもさすがです!
リボンベルトや素足ばき風で夏を意識した小物づかいにも注目を!
小林さんがディレクターを務めているのは、メンズではドレスと呼ばれるスーツなどの上品なスタイルを提案するブランド。それゆえに以前は夏でも長袖を着ることが多かったそうだけど、さすがにこの猛暑。最近は半袖を着る機会が多くなったという。「半袖といってもTシャツを1枚で着ることはないですね。上品に見える半袖スタイルを意識して、ニットや開襟シャツといった大人でも躊躇なく取り入れられるアイテムを選ぶようにしています」
そんな小林さんが今回セレクトしたのは、フロントがカーディガンのようなボタン仕様になったニット。「フロントがボタン仕様だと、ボタンの留め具合によって表情が変わってアレンジもしやすいんです。透け感のある編みで夏らしい軽やかさや清涼感を持たせつつ、襟付きできちんと見えるというのもポイント。大人の男性にとって白は意外と難しい色ではあるんですが、こういったちょっと変わったデザインだと、ベーシックなグレースラックスとの合わせでもサマになって合わせやすいんですよね」
一見するとすごくシンプルですが、アイテムのチョイスやカラーリングに夏を感じた小林さんの着こなし。透け感のある編みのニットとTシャツのレイヤードが面白いですし、白×グレーのモノトーンでも見事に清涼感を演出していますよね。あと、シューズやバッグは黒で締める。そのバランスも秀逸でした。普段は上品なスタイルをしない女性でも、このレイヤードとカラーリングは参考になるはず!
18歳のときにお母さまに買ってもらったという腕時計は、グレーのリボンベルトで夏仕様にアレンジ
パンツなどのラインが崩れるので財布や携帯はポケットに入れない小林さんは、オンもオフもバッグは必須
タッセルローファーは素足ばき風に。この足元も夏らしい抜け感を演出するんです
フィリッポ デ ローレンティスのニット、ヘインズのTシャツ、ジーティーアーのパンツ、ハミルトンの腕時計、ポルペッタのバッグ、ボードイン アンド ランジのシューズは小林さんの私物
profile
こばやし じゅんぺい/ブリッラ ペル イル グスト ディレクター
ビームスに入社し、31歳でドレス部門のプレスに。2021年9月より品のある都会的な大人のスタイルを提案する【ブリッラ ペル イル グスト】のディレクターに就任。年2回はフィレンツェで開催されるピッティ・ウォモに訪れるなど、ディレクターとして国内外を忙しく飛び回っている。プライベートでは2歳の女のコのパパ。
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text:KYOKO CHIKAMA