スタイリスト小嶋智子がナビ。ジーンズ=カジュアルの方程式を変える、モードなデニム11選!
デニム・エリートなミューズ読者の皆さんの脳を刺激する、新しいデニムとその楽しみ方を、スタイリスト小嶋智子さんがナビゲート! まずは各メゾンから豊富にラインナップされているモードな新作アイテムをチェック。デニムが好きな人も、苦手な人も、心くすぐられること間違いなし。
BOTTEGA VENETA
「カジュアルウェアとしての肩の力が抜けたデニムではなく、心地よい緊張感すら感じさせるモードなデニムが欲しいなら、ボッテガ・ヴェネタをチェック。ワッシャー加工のようなニュアンスが面白いメタリックデニムツイルのジャケットは、着ると立体的にボディにフィット。オーセンティックでいて、エッジがきいたシルエットはさすがの一言です!」(小嶋さん、以下同)
DIESEL
「デニムといえばディーゼル! ブランドを象徴するアイテムは、クリエイティブ・ディレクター、グレン・マーティンスによる初のフィジカル・ファッションショーとなった2022年秋冬コレクションでもメインピースとして登場。ウエスト部分に激しいダメージ加工が施されたこのヒップハングデニムはファーストルックを飾ったもの」
FENDI
「2022秋冬コレクションでもデニムのルックが印象的だったフェンディ。今年25周年を迎えるアイコンバッグ『バゲット』もデニムを纏って登場します。シックなブラウンレザーやゴールドチェーンとのコンビネーションも素敵。オーセンティックなアイテムこそ、デニムでフレッシュに楽しみたい!」
Courrèges
「若いTikTokerたちに負けないくらい、クレージュ熱再来中のミューズ世代にオススメしたい新作デニムは、ウオッュドブラックがシックなこの2つ。クロップト丈ジャケットは、背中に丸みを持たせた立体的なシェイプが印象的。これはジョン・コプランズの絵画の幾何学模様からインスパイア。デニムスカートは、スリットが大きく入った細身のシルエットが非常に“らしい”1着」
ISABEL MARANT
「Y2Kスピリットを表現したクールなアシッドデニムに注目したいイザベルマラン。今季のコレクションテーマのひとつであるモトクロスを象徴するセットアップは、しっかりとしたオンスでありながら、柔らかい着心地なのも◎。しかもマルチポケットで機能的! セットで着ても単品でも、旬を纏えるデニムです」
JIL SANDER+
「生地から製造までMADE in JAPANのデニムコレクションを展開するジル サンダー+。こちらはローデニム製のスタンダードジーンズ。シンプルだからこそ、洗練された大人のムードが漂う1本。セルビッジデニムなので、裾を折り返してはいてもおしゃれ。クオリティの高さで世界に誇るステイタスを築く日本デニムの素晴らしさを体感して!」
Alexander McQueen
「ローエッジドウォッシュドのブラックデニムを使用したアシンメトリードレスは、その仕立ての美しさに息をのむ1着。カットオフされたラフなディテールと、フィット&フレアの計算されたシルエットの対比にうっとり。ブルーデニムとブラックのスムースカーフレザーのトリムを施したバッグは、2022年秋冬プレコレクションでデビューした新作『ザ ボウ』」
MARINE SERRÉ
「アップサイクルが当たり前になりつつある今、モードラバーから熱い注目を浴びるItブランドがマリーン・セル。ブランド立ち上げ当初から“エコフューチャリスト”を謳い、アップサイクルやリサイクルを駆使したクリエイションを行ってきた、そのサステナブル&モードな精神が反映されたデニムは要チェック!」
いかがでしたか? 次回は、今注目したい個性派揃いのネクストブランドのデニムアイテムをご紹介します。お楽しみに!
photograph:TAKEHIRO UOCHI[TENT](still), AFLO, GETTY IMAGES(runway) / styling:TOMOKO KOJIMA
otonaMUSE 2022年10月号より