今季最大のトレンド!「ツイード」を新鮮に着るための7つの戦略をスタイリスト・古田千晶さんがレクチャー
周りを見渡せばこの秋は、あちらにもこちらにもツイードが! そう、見逃せないトレンドアイテムなのですが、いざ着てみると意外とハードルが高いことに気づくはず。漂うマダム感に「ちょっと待って、こう似合いたいわけじゃない!」というみんなの叫びをスタイリスト古田千晶さんが解決!
戦略1
エレガンスにグッバイ! 「モダン」に振り切る
若者が上品&クラシカルなツイードを着ると可愛さ3割増しに見える理由は、若さとのギャップ。つまり大人が脱マダム見えするには、その逆をやる必要が。そう“フレッシュさ”こそが、何よりも肝心なのです。ヘアメイクも服のデザインも、モダンに仕上げることに注力して!
戦略2
今季らしさたっぷりの「旬シルエット」を買う
今季は確かにツイードの当たり年なのですが、よくよく見渡してみるとクラシカルなデザインは半数。残り半数はジャンプスーツやロングドレス、オーバーシルエットのシャツジャケット、ブルゾン+パンツのセットアップなど、これまでになかったシルエットが台頭。モダンに着こなしたいなら、後者を選べば間違いなし!
戦略3
「×こなれデニム」で品のよさを逆手に取る
ツイードという生地の持ち味であるエレガンスが、最大限に発揮されるのがクラシックなジャケット。その確固たる品格の懐を借りるからこそ生きるのが、秋冬トレンド筆頭にあがるデニム合わせのスタイリング。ラフなカットオフやウオッシュ感、そのニュアンスがフレッシュだからこそ、コンサバティブなツイードジャケットが絶妙な今っぽさで着こなせる!
戦略4
「白」という色のフレッシュさを借りる
白という色が持つピュアさ、軽やかさを取り入れるだけで、こんなにもツイードが新鮮に! ポイントはそこへ更にアメカジやミリタリーなどヴィンテージクローズにありそうなこなれ感をプラスすること。白ツイードのノーブルさを崩すには、そのくらい雑味をミックスすることで、こなれ感がいい塩梅に。
戦略5
ツイードは「チラ見せ」でアクセント使いする
薄くはない生地故にアウターに使われることが多いツイードは、全身のスタイリングバランスで大きな面積を占めがち=エレガントな印象が強くなる一因に。じゃあ、その方程式を崩してみたら? それにはトレンドのレイヤードスタイルを活用して、ボトムの見える面積を少なくするのが一番。フルレングスでもいいけれどショート丈なら更にアクセント使いに。
戦略6
思いきった「トレンド要素」をぶつけてみる
ザ・クラシカルと最先端、両極端なテイストをかけ合わせると、“今”のバランスになる。それがまさにツイードパンツとクロップトップの関係。全身トレンドで着こなすと大人にはちょっとやんちゃな気がするお腹チラ見せが、ツイードパンツとなら逆にいい感じの抜き具合に見えるのです。エフォートレスなツイードには、思いきったトレンド要素をぶつけてみて。
戦略7
ツイードを若返らせる、「ミニ」という丈感を選ぶ
ミニ丈は落ち着いた印象になりがちなツイードを若返らせる特効薬! 今の季節はタイツやロングブーツなど、大人が短い丈をはくことへのためらいを和らげてくれるファクターが多いので、春夏よりもトライしやすいはず。重厚感ある生地のニュアンスも、大人とミニをなじませる味方に!
いかがでしたか? 今シーズンは「ツイード」を脱・クラシカルでフレッシュに着こなしてみてくださいね。
photograph:MAI KISE / styling:CHIAKI FURUTA / hair&make-up:MIKA IWATA[mod’s hair] / model:YU HIRUKAWA
otonaMUSE 2022年11月号より