いつか手に入れたい、エルメスのサンダル「オラン」。大人が本当に欲しい、憧れメゾンの夏シューズ
そのシーズンごとのトレンドであれ、長く定番のベーシックアイテムであれ、私たちが本当に欲しくてはきたい靴、というのは突き詰めるとそんなに多くなかったりします。そのみんなが欲しいものだけを、純粋に集めてみたら……。購買意欲しか高まらない靴企画をスタイリスト川瀬英里奈さんと編集Kのミーハーシューズトークを添えて!
憧れの対象として存在し続けてくれる貴重なブランド、エルメス
川瀬さん(以下E) これだけ偏った靴企画って、やるの初めてですけれど(苦笑)、大丈夫そうですか?
編集K(以下K) えっ、っていうかこれ最高じゃない? (集まった靴を前にして)ワクワクが止まらないよ。今日はこの原稿を書くために、ちゃんと、かつそっと試着させていただこうと、新品のソックスでスタジオに参りましたので。
E じゃあ、よかったです。最初はエルメスからいきますか?
K うわ。なんかもう、アート作品のように美しくて、はくのがおこがましいような気がしてきた……。
E なんていうんですかね、南仏とかにヴァカンスに行ってはきたいサンダルかな。街をたくさん歩くための、というのではない、少し優雅な感じがたまらないですよね。
K 例えば、この大人気のサンダル・オラン。今回お借りしているのは新色のグリーンとピンク。レザーとフリンジの組み合わせですが、プレーンなレザーだけのものは見たことがある方も多いはず。
E これいつかは手に入れたい、憧れの1足です。
K ソールもそんなに厚いわけではないんだけど、ちゃんとクッション性があり、このHをかたどったアッパーも肌当たりが優しく、ホールド感があります。華奢さ加減と、はきやすさの両立が素晴らしくて、皆が欲しがるのが納得できます。
E 奥のグリーン×ブラックの極細リボンのサンダルも、甲のちょうどいいところにバンドが配置されていて、さすがです。しかもこれ本当に美しい〜♡
K グラディエーター風のサンダルのレザーの滑らかさとツヤは、うっとりしてしまうほど。ため息しか出ない……。
E ハーフパンツとかに合わせたらいいかなとか、妄想が膨らみます。こうやってスタイリングをイメージさせてくれる靴って、名品だなって思います。
次回は【PRADA】と【BOTTEGA VENETA】をご紹介します。お楽しみに♡
photograph:MAYA KAJITA[e7] styling:ERINA KAWASE illustration:YUKO SAEKI
otona MUSE 2023年6月号より