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万能グルカか、疲れ知らずの厚底か【ザ・ロウ】【クレジュリー】大人が本当に欲しいメゾンの夏靴

ザ・ロウ クレジュリー シューズ

そのシーズンごとのトレンドであれ、長く定番のベーシックアイテムであれ、私たちが本当に欲しくてはきたい靴、というのは突き詰めるとそんなに多くなかったりします。そのみんなが欲しいものだけを、純粋に集めてみたら……。購買意欲しか高まらない靴企画をスタイリスト川瀬英里奈さんと編集Kのミーハーシューズトークを添えて!

【PRADA、BOTTEGA VENETA編】はこちら
スタイリスト 川瀬英里奈さん 編集 K

右からスタイリスト 川瀬英里奈さん:加藤かすみイズムを継ぐ小柄な川瀬ちゃんは基本ベーシック、でもほんの少し甘いものが好きなミューズ世代。大人しそうに見えて弾丸トークは止まらない⁉、編集 K:ノーヒール(高身長のため)、ノーサンダル(冷え性のため)! フラットシューズとスニーカーでほぼ365日を乗り切る1児のママ。さてお目当ての靴は?

毎年即完売するザ・ロウのシューズ

川瀬さん(以下E ミューズの靴特集に欠かせないのはザ・ロウじゃないでしょうか?

ザ・ロウ サンダル シューズ

フィッシャーマン サンダル[ヒール0.6㎝]¥181,500(ザ・ロウ/ザ・ロウ・ジャパン)

編集K(以下K 昨年は編集Hもこのグルカサンダルのブラックを購入し、夏じゅうほぼ毎日はいていたの。聞いてみたら、「ただただ、使いやすく何にでも合う、つまり最高」っていう、ちょっとファッション編集としては薄めの感想でした。

E 同じ編集部内でディスらないでください(笑)。でも、これはミューズ的ファッションが好きな全ての方にオススメできるグルカサンダルです。グルカサンダルって、よくあるのはもう少し野暮ったいというか、アウトドア風味があるんですけど、これはとっても都会的に洗練されています。今回紹介したかったトングサンダル(コレクション写真参照)もそうなんですけど、スポーティなアイテムをソリッドにするのが上手ですよね。だから、スタイリングがキレイで上品になるんですよね。いい意味でヌケ過ぎないんです。

ザ・ロウ シューズ

トングサンダルをJKスタイルに合わせる斬新さがたまらない!©THE ROW

K さすがスタイリスト♡  猛烈に欲しくなってきましたよ、ザ・ロウ様。

ザ・ロウ ローファー シューズ

ローファー[ヒール0.5㎝]¥174,900(ザ・ロウ/ザ・ロウ・ジャパン)

クレジュリーの偉大さ、皆様はもうご存じ?

K ただ、試着してびっくりしたのはこのクレジュリーの厚底サンダル(写真aとb)なんだけど……これは一体!!  これ、はき心地が夢!  何かのマジックがかかってるかのようだわ。厚底の重い、硬い、痛い、歩きにくいっていう特徴が全てないの。もはや、これは厚底サンダルなのかどうかさえ分からない。

クレジュリー サンダル シューズ

a.クロスストラップサンダル[ヒール7.5㎝]¥91,300、b.ダブルストラップサンダル[ヒール8.5㎝]¥91,300(共にクレジュリー/ブルーベル・ジャパン)

E 気が付きました?  これやばいですよね。実は私、毎年最低1〜2足はクレジュリーのサンダルを買って、はき倒すくらいのファンなんです。小柄なので、厚底で身長を底上げしたいという気持ちと、リースでは歩くし、撮影でもずっと立ってるから歩きやすさと疲れにくさは譲れない。それらを叶えてくれ、その上デザインも可愛くって、私のシンデレラシューズなんですよ。

K いや、それ分かる。なんでこんな厚底なのに、めっちゃくちゃソールが足についてきて、歩きやすいの?

E 足裏の指の付け根辺り、歩くときに足裏を曲げる部分の、ちょうど真下あたりのインソールに切れ込みが入ってるんです。aのサンダルの写真、よく見るとインソールのサイドに下から垂直に線が入っているのが見えますよね?  それがその切れ込み線です。だから歩くたびにソールが割れる状態になって、足裏に沿ってくれるんです。すごくないですか?

K 今、ちょっと感動してる。靴特集で感動したの初めてかも。技術と、はく人への愛情がすごい。クレジュリー様の愛情への献金のつもりで買ってもいいような気持ちよ。

E 大げさ!  でもKさんも安心してはけると思います。特にbのブラックとか、スタイリングしやすいし、1足あると夏の朝、玄関で困ることがなくなるはず。私も狙ってるので、一緒に買いましょうよ♡

クレジュリー サンダル シューズ

クロスストラップジュートサンダル[ヒール5㎝]¥82,500(クレジュリー/ブルーベル・ジャパン)

次回は【TOD’S】と【LEMAIRE】をご紹介します。お楽しみに♡

photograph:MAYA KAJITA[e7] styling:ERINA KAWASE illustration:YUKO SAEKI

otona MUSE 2023年6月号より

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