「空間や身に着けるものは、直感とときめきを大切に」エグゼクティブのお買い物考【清水小夜香】
「欲しい物は、自ら働いて得る」を体現しているエグゼクティブ6人に、自分のスタイルを形作るうえで欠かせないものや、それらとの出会いをインタビュー。行動力と好奇心に満ちた彼女たちのお買い物考から、パワフルな秘訣を伺い知ることができるはず! ラスト6人目は、パリジェンヌビューティーグループ 代表・清水小夜香さん。
居住空間や仕事をする場所、毎日身に着けるものは直感やときめきを大切に
「幼少期からビューティ全般に興味があり、ロミロミを勉強したい! と、23歳のときに思い立ち、ハワイにボストンバッグひとつで留学しました。帰国後、まだ何の確約もないのに絶対また行く! って当時はすごい覚悟でリモワのスーツケースを買ったのを、今でも覚えています。あれから17年経った40歳のタイミングで、ハワイに住みたい! と思いきってマンションを購入したときは本当に興奮しました。パリにもオフィスを構えたのですが、ハワイの自宅と同様、内見したときの高揚感や想像が膨らんだことから即決しました。
居住空間や仕事をする場所、毎日身に着けるものは直感やときめきを大切にしていて、香水や時計も同様に、自分を高揚させるものの一部として購入しています。旅先ではときめいた香りやその土地を思い出させる香水は必ず買うようにしているし、時計は一緒に時を刻んでくれるものなので、特別なタイミングで手に入れるようにしています」
―コレクションしているものはありますか?
「昔からずっと好きな香水です。自分の好みの香りを探求することが楽しくて、気付いたらすごい数になっていました。出張や旅行など、行く先々で購入するようにしているので、そのときの記憶や思い出が蘇ってきます」
―買い物をするときに、気を付けていることは?
「想像したときに、心がときめくかどうか。パリにも会社を設立し、オフィスを構えたのですが、なかなかときめく物件に出会えなくて。タイムリミットぎりぎりで、エージェントから空いたお部屋があるよ! と連絡を受け行ってみると、本当に素敵で即決しました」
―ずっと使い続けているものはありますか?
「20代のころ、お客様からお財布風水のことを伺ってから、エルメスのケリーポケットを使うようにしています。一粒万倍日など縁起がよい日に使い始めたいので、好みのものを見つけたら手に入れておくようにしています」
―昔から車がお好きなのですか?
「あのブランドのこれ! というこだわりは特にありません。だた、あまり詳しくないからこそ、ちゃんと納得がいくものを手に入れるようにしています。購入を控えているアストンマーティンのDBXは、内装のカラーリングから指定してこだわりを詰め込みました」
―ジュエリーはあまり身に着けられないのですか?
「ピアス以外のジュエリーはほとんど着けません。その分腕時計はダイヤモンドが付いたものを選ぶようにしています。ダイヤは私にとって魔除けやお守りの意味も含んでいて、ジュエリーライクなものからデイリーに使えるシンプルなものまで、TPOに合わせて使い分けています」
photograph:KAORI IMAKIIRE
otona MUSE 2023年7月号より