やっぱりいい、やっぱり欲しい! 憧れメゾンブランドのシューズを試しながら厳選してみた【まとめ】
おしゃれは足元から。「それ、どこの靴?」と聞かれる隠れた名品もいいものですが、遠くから見ても「あの靴、私も欲しいんだよね……」というメゾンブランドのド定番や今季ブームのシューズを、ドヤらず、さらりと、自分のコーディネートでモノにできたら。……最高ですよね~! 2023年春夏に発売されたそんな憧れブランドのシューズを、スタイリスト川瀬英里奈さんと編集Kが試着しながらぴーちくぱーちく語った企画をまとめてお届け。自分たちが欲しいものしかご紹介しておりません。どうぞ、本命シューズを買う際のご参考に。
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憧れの対象として存在し続けてくれる貴重なブランド、エルメス
川瀬さん(以下E) これだけ偏った靴企画って、やるの初めてですけれど(苦笑)、大丈夫そうですか?
編集K(以下K) えっ、っていうかこれ最高じゃない? (集まった靴を前にして)ワクワクが止まらないよ。今日はこの原稿を書くために、ちゃんと、かつ、そっと試着させていただこうと新品のソックスでスタジオに参りましたので。
E じゃあ、よかったです。最初はエルメスからいきますか?
K うわ。なんかもう、アート作品のように美しくて、はくのがおこがましいような気がしてきた……。
E なんていうんですかね、南仏とかにヴァカンスに行ってはきたいサンダルかな。街をたくさん歩くための、というのではない、少し優雅な感じがたまらないですよね。
K 例えば、この大人気のサンダル・オラン。今回お借りしているのは新色のグリーンとピンク。レザーとフリンジの組み合わせですが、プレーンなレザーだけのものは見たことがある方も多いはず。
E これいつかは手に入れたい、憧れの1足です。
K ソールもそんなに厚いわけではないんだけど、ちゃんとクッション性があり、このHをかたどったアッパーも肌当たりが優しく、ホールド感があります。華奢さ加減と、はきやすさの両立が素晴らしくて、皆が欲しがるのが納得できます。
E 奥のグリーン×ブラックの極細リボンのサンダルも、甲のちょうどいいところにバンドが配置されていて、さすがです。しかもこれ本当に美しい〜♡
K グラディエーター風のサンダルのレザーの滑らかさとツヤは、うっとりしてしまうほど。ため息しか出ない……。
E ハーフパンツとかに合わせたらいいかなとか、妄想が膨らみます。こうやってスタイリングをイメージさせてくれる靴って、名品だなって思います。
ファッションブランドらしいトレンド感のあるシューズの魅力
川瀬さん(以下E) 改めて見るとやっぱりこの2ブランドのシューズは、ファッション性と靴としての機能性のバランスがいいですよね。ヒールが高くても意外と安定感があったり、ポインテッドトウでも指先は痛くなかったり、工夫されています。で、はくと圧倒的に可愛くってテンション上がって、買っちゃうっていう(笑)感じがしません?
編集K(以下K) すごくよく分かる! 私は足の甲が割と薄くて幅が狭いせいか、プラダの靴と相性がいいようで結構お世話になってるんだけど、はくと自分の足がいつもより確実にキレイに見えるの。気分を上げていただいています。
E 大人気のローファーは、その足幅が細く見えるおかげでローファーにありがちなゴツさが全然ないんですよね。そして、こんなにソールも厚くヒールも太いのに、軽いの! 歩きやすいし、小柄で身長盛りたい人には神だと思いますよ。
K ポインテッドトウの鋭角具合も、キリキリした女っぽさじゃなくて、いい感じの角度で好きです。
E Kさんの表現がマニアックですけど、可愛らしさのあるポインテッドですよね。
K 補ってくれてありがとう。ブラックのふっかふかのサンダル、不安定な足元が嫌でサンダル苦手な私でも欲しくなっちゃうくらい、しっかりと包み込んでくれます。包容力すごい♡
E 分かります。これはいたら、買っちゃうやつ。
photograph:MAYA KAJITA[e7] styling:ERINA KAWASE illustration:YUKO SAEKI
otona MUSE 2023年6月号より