新居由梨さんがナビゲート!
最愛のデニムを今の気分で【後編】
ずっとずっと好きなもの、デニム。古着、ベルボトム、スキニー、テーパード……、時代で流行はあるけれど、いま私たちは何をはく? 「形やトレンドは関係ない。今の気分ではくのがデニム」というのは、スタイリスト界きってのデニムラバー、新居由梨さん。今回は、そんな新居さんの今の気分が詰まったデニムスタイルとセオリーにフォーカス。デニムを知り尽くしている彼女だからこその感性で“今”のムードを纏ったデニムは、こんなにも素敵で心ときめくものでした。その、デニムでしか表現できない愛嬌やこなれ感を前に思うのは、“やっぱり私たちの相棒”ってこと。ずっとずっと好きなものなのです!
5. FLARE DENIM
からだの線を見せなくても女らしい。
絶妙なバランスで纏う“今”の空気感
「緩やかに広がるフレアライン、裾のカットオフとバックスリットがラフな表情を見せるデニムにスエットを合わせた究極のシンプルスタイル。元はメンズアイテムのデニムとスエット、この2つはそれぞれが女性の服としての落とし込みを考えられたデザインなので、からだの線や肌が見えていないのに女らしく映ります。そんな雰囲気ではくデニムが、まさに気分」(新居さん)
6. RIGID DENIM
ヨーロッパデニムを代表するA.P.C.。
オーセンティックが今またいいなと思う
「革パッチなどの装飾がないシンプルさがもはや個性のA.P.C.デニム。A.P.C.というスタイルを築いたオーセンティックな表情に惹かれ、時々はきたくなるんですよね。今回はクラシックなライン“ニュースタンダード”のリジッドデニムにボーダーを合わせた王道のフレンチシックで」(新居さん)
7. CLASSIC DENIM
アメリカの不良がこぞって
はいた55年Levi’s®501®の復刻版。
無骨なデニムも気になる
「クローゼットには古着のデニムが山積みで、Levi’s®501®も年代別で売るほど揃っています(笑)。真由美がはこうとしているのが、センセーションを巻き起こした1955年のLevi’s®501®の復刻版。無骨な佇まいの中にある幅広いスタイルとなじむ万能性と向き合うたび、自分らしい着方を模索できる1本」(新居さん)
8. WORK DENIM
好きなものを着るのに年齢は関係ない。
ただ今は上質なファーを重ねるのが気分
「フットボールTにワークデニム、足元はVANS。大好きなこの組み合わせは歳を重ねても続けるスタイルだと思います。皆さんそれぞれ定番デニムスタイルを持っていると思いますが、定番こそ“今”を入れるのが大事。新しいアイテムでもいいし、ヘアメイクでも靴でもジュエリーでもいい、どこかに“今”をきかせて」(新居さん)
いかがでしたか? 手持ちのデニムを“今”の気分でコーディネートする際の参考にしてみてくださいね♡
photograph:SHOHEI KANAYA / styling:YURI ARAI / hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.]
/ model:MAYUMI SADA / edit:MINA YOSHIOKA
otonaMUSE 2022年1月号より